人生に必要な沼
元々アイドルには微塵も興味がなかった。
そんな私が1人のアイドルに魅了された。
一目惚れだった。そんな彼女の名前は東村芽依。
『逃走中』に出演している彼女から目が離せなかった。
そして私は日向坂46という沼に足を踏み入れた。
東村芽依自身のこと。他のメンバーのこと。
グループの成り立ち。
調べていくうちにどんどん沼へとハマり始め、気づけば日向坂46というグループ自体を好きになっていた。
最初はCDを購入したり、グッズを購入したりするだけで満足していた。
だからLIVEに足を運ぶことはなかった。
そういえば、一回だけ『おひさまcafe』というコラボカフェに赴いたこともあった。
しかしそれで満足している。いやできている私がいたから。
人混みの多い場所が苦手な私にはこの推し活のスタイルが合っていた。
だがそんな私に転機が訪れた。忘れもしない。
昨年の8月6日の18時過ぎ。
推しである東村芽依を含めた4人が卒業するという情報を耳にしたとき、私は心に感じたことのない衝撃を受けた。
悲しさよりもショックのほうが大きかった。
本当に悲しいときは涙など出ない。
心にぽっかりと穴が空く。
もちろんそれまでにもメンバーの卒業はあった。
ただ推しの卒業+同時に4人が卒業するという事実が、私をさらに日向坂46という沼へと誘うことになった。
日向坂46の東村芽依をこの目で見れないままでいいのか?
そんな疑問が私の中に浮かんだ。
見たい。アイドルの、日向坂46の東村芽依が見たい。
それが答えだった。
東村芽依を見るにはどうすればいいのか。
LIVEに行けばもちろん見れる。
キレッキレのダンスをパフォーマンスする大好きな東村芽依に。
でも最後に一回だけでいいからお話したい。
そう思った私はリアルミーグリと呼ばれる、言わば1対1でお話できるイベントに参加した。
当日は感じたことのない緊張で汗が止まらなかった。
そして初めての東村芽依との対面。
直前まで感謝の気持ちを伝えようと思っていたが、いざ目の前にすると実在したのかという衝撃と画面越しで見る1000倍の可愛さで頭の中は真っ白に。
今これを読んでいるあなたにも体感して頂きたい。
初めて会う美形な異性と1対1で話す緊張感を。
忘れられないプライスレスな1日だった。
リアルミーグリをきっかけに、私は昨年行われた『Happy Magical Tour 2024』の愛知公演。そして約束の彼の地である東京ドームで行われた東京公演へと足を運んだ。
現地で見る日向坂46のパフォーマンスは凄まじかった。
「あぁ、もっと早くLIVEに参戦する判断をしていれば」と後悔するぐらいに。
終演後は「また来たい」「明日からまた頑張ろう」と。
やはり音楽には目に見えない力が存在していると感じさせられた。
日常の一部となっていた日向坂46が、LIVEをきっかけに私の心の中にまで浸透してきた。人生に必要不可欠な存在となっていた。
そして今年の1月25日。来てほしくなかった日。
そう、東村芽依の卒業セレモニーの日。
私はチケット争奪戦に敗れた。
しかしセレモニーが行われた幕張メッセに足を運んでいた。
生で見れないという悔いはあったが、迷いはなかった。
東村芽依を愛している人が集まる場所へと行きたかったのだ。
そこには沢山のやんちゃるず(東村芽依のファンネーム)の姿があった。
本当に多くの人に愛されていたのだなぁと感じながら幕張メッセを後にした。
その後ネットカフェで卒業セレモニー配信を見た。
泣くと思っていた私の予想は裏切られ、終始笑顔に溢れている東村芽依がいた。
そこには泣き虫な彼女はいなく、1人の綺麗な大人の女性がいた。
私は泣いた。泣いた。とにかく泣いた。涙が溢れて止まらなかった。
それだけ東村芽依という存在が、私にとって大きいものだったと証明された。
推しが卒業すれば、オタクも卒業する。
そんなことできなかった。
日向坂46には個性的で魅力的なメンバーで溢れていたから。
今は同い年で日向坂46・4期生の平尾帆夏を推している。
でも結局は全員好きなのだ。日向坂46というグループが大好きなのだ。
すごいんだよ。彼女たちは。
日向坂46というグループは。
4月に行われるグループのデビューを祝うライブ。ひな誕祭では日向坂46名義の楽曲を全て披露するとアナウンスされた。
良い意味でイカれてるよ。
もちろん私も現地に行く。
そして日向坂46・1期生が13枚目シングル『卒業写真だけが知ってる』をもって全員卒業する。
欅坂46のアンダーグループだったけやき坂46から、自分たちだけの色を付けて日向坂46へと成長させてくれた1期生には本当に感謝しかない。
日向坂46というグループが存在しなければ、今の私はいなかった。
そんな日向坂46は、3月11日から1人づつ5期生の発表も始まった。
新たな物語が始まろうとしている。
グループがどれだけ変化しようと、グループの歴史は変わらない。
私はこれからもどっぷりとこの沼にハマっていくのだろう。
みなさんも人生に必要な沼を探してみてはいかがでしょうか。
もしかすると、もうすでにハマっているのかもしれませんね。沼に。
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