取り遅れた白菜
12月に結球しなかった白菜。
1月2月と、結球するどころかどんどん葉を広げて、地面にへばりつくように広がった。
ほうれん草などと同じく、寒さを凌いでるのだ。
温かくなると立派な白菜にならないかと期待したが、そうはいかなかった。
もう外葉は枯れはじめ、これから菜の花を伸ばしていきそうな雰囲気だった。
収穫することにした。

数少ない得意料理のひとつ、「豚バラと白菜のあんかけ」を作ることにした。大原千鶴さんのレシピで、オイスターソースを入れるところがポイントだ。

葉っぱは緑色で少しゴワゴワしていた。もはや白菜には見えなかった。
寒い冬を耐えたのだから、もしかしたらすごく美味しくなっているのではないかと期待したが、そうはいかなかった。
途中、味見をしたら、固くて、味も美味しくない。これはもう食べれないかも。
チャットgptに相談した。水を追加して弱火でじっくり蒸し煮にするといけるかもしれないとのこと。それでも無理なら刻んで餃子に入れることも提案してくれた。
私は追加で20分ほど、じっくり煮込んだ。

なんと、柔らかくなって、わりと美味しくなってきた。白菜というより、チンゲンサイになっていた。豚バラとチンゲンサイのオイスター炒めだ。
なんとか食べれそうだけど、晩ごはんのメインディッシュとしてはちょっと残念だ。
どうしようか悩んでいると、母が「焼きそばに混ぜ込んだら?」と、冷凍庫からなにやら取り出してきた。

奇跡のオイスターソースつながり。ちょうどいいかもしれない。こんなものが冷凍庫に眠っていたとは知らなかった。
この焼きそばの上に、そのままさっきの「豚バラとチンゲンサイ(白菜)のオイスター炒め」を乗せて食べることにした。副菜はワカメと卵の中華スープを作った。

普通に美味しかった。違和感がまったくなかった。中華風あんかけ焼きそばと言っても過言ではない。
レトルト食品でも一部に手作りが入ると、ちゃんと豊かな食事になる。畑の野菜のパワーもちゃんと感じられた。
食べ終わると、すとんと整った。
ちょっと幸せな気持ちがした。
取り遅れた白菜、美味しく食べることができた。工夫することで、捨てずに済んだ。
こうゆうことができたとき、すとんと整う感じがするのだ。
これって「豊かさ」なのかもしれない。
