教頭いう仕事を相手意識で整理してみると...
近頃、仕事のモチベーションが下がってきています。
いったい、何のために働いているのか?
この仕事は誰かの役に立っているのか?
そんなことをぐるぐると考え始めてしまっている自分に気がついています。
いかんいかん。
これでは、効率よく仕事ができずに、生産性も上がりません。
そこで、自分の仕事を一度整理してみることにします。
学校教育法には、きちんと「教頭の職務」が定められていますが、具体的な業務は多岐に渡り、一言で言うと、何でも屋というような仕事です。
今回の記事は、「◯◯のための仕事」という観点で、誰のどんなことに役に立っているのか?と言う視点で整理してみました。
大きく分けて、次の3つに整理できます。
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
1.子どものための仕事

先生になったのだから、何をおいてもこれでしょう。
小学校勤務で担任をしていたこれまでの長い教師人生を振り返ってみても、ここにかける熱量や時間は半端ないものがありました。
でも、教頭という立場になって、一線のプレーヤーからマネージャーのような立場になった時、子どもとの距離が少し遠くなってしまいまったように感じ、さみしく思うことが多々あります。
教頭として、子どものためにしている仕事としては、こんなことがあげられます。
・校舎内の見守りをしながら、教室や靴箱の点検
・学校玄関前で、登校の見守り、あいさつ
・欠席連絡の電話応対
・授業参観をしながら、気になる子どもへの声かけや見守り
・保健室を来室している気になる子どもへの声かけ
・お休みしている先生の代わりに自習監督や授業
・病気療養している先生の代わりに授業
・担任の先生との関係に悩む子どもの相談相手
担任の思いを大事にしたいので、直接的に指導ということは避けるようにしていますが、子どもの思いを聞いて共感したり、どうすればいいか一緒に考えたり…コーチングが強めの関わりになります。
だから、叱るという場面が少なくて(ほとんどない)、担任時代よりもかなりストレスがありません(^^)
子どもと適度な距離をとりながら、でもしっかり見守り続け、子どもの成長を支えられるそんな仕事になればと思っています。
2.先生のための仕事

「教頭は、職員室の担任」というようなことをよく言われます。
確かに、座席配置は、職員室の前方中央にあり、顔を上げれば、先生たちが仕事している様子がよく見えます。
職員室には、先生という立場の方以外にも、事務職員、公務補、事務性、スクールサポートスタッフとさまざまなお仕事をされる方々がいます。そうした方々とも連携をとっていかなければなりせん。
教頭として、子どものためにしている仕事としては、こんなことがあげられます。
・職員室の環境整備
・先生たちからの報告→校長先生へ相談→先生たちへの助言・指示
・授業・分掌の仕事などの相談相手
・授業参観させてもらった先生へのコメント(ステキだなぁと思ったことを中心に)
・教育委員会から降ってくるお仕事の整理・振り分け
→でも、これは、先生の「ため」じゃないね(^^;
・保護者の方からの相談ごとの聞き役(時には家庭訪問や保護者面談も)
・先生たちのグチの聞き役
こうやって書き出してみると、たしかに「職員室の担任」という言葉がしっくりきそうですが、本当の担任の先生はやはり校長先生なわけで、私の立場は、学級委員長くらいがちょうどいいところでしょうか。
先生たちから苦情を受けたり、校長先生から叱られたり…なんてこともありますからね。
校長の方針もありますが、先生たちの思いを大事にして、一緒に伴走するくらいの気持ちで仕事をしていたいのです。
3.誰のためにやってるんだからよくわからない仕事

これが、私の仕事のモチベーションを下げている原因。
これらの仕事のほぼすべてが、教育委員会からやってくるお仕事。教育委員会の職員さんもきっとその上の組織から降ってくるお仕事を振り分けているだけなんだろうけど。
委員会からやってくるお仕事メールは、毎日10も20もやってきます。
文部科学省や都道府県委員会からの通達や調査もの。
これが、お役所言葉で書かれた非常に読みづらいもので、よくもこんなふうに難しく書かけるなぁと感心してしまう文書です。
もう少しわかりやすくまとめて書いてくれると、助かる教頭先生がいっぱいいるの思うのだけれど…。
調査ものにいたっては、もはやこれは、何のために答えるのだろう?こんなこと調べてどうするなのだろう?という文句を言わざるを得ない調査が山ほどあります。
きっと、予算をとったり、偉い人を納得させたり、学校にこうさせたいということを浸透させるために調査しているのでしょうね。
でも、たくさんの担当者がそれぞれの仕事のために行っている調査に、学校がどれだけの時間と手間がかけているのかということを、きっとわかってはいないのでしょうね。
ブルシット・ジョブ。まさにこれに違いありません。
◇ブルシット・ジョブの主要5類型
1. 取り巻き(flunkies):だれかを偉そうにみせたり、偉そうな気分を味わわせたりするためだけに存在している仕事
2. 脅し屋(goons):雇用主のために他人を脅したり欺いたりする要素をもち、そのことに意味が感じられない仕事
3. 尻ぬぐい(duct tapers):組織のなかの存在してはならない欠陥を取り繕うためだけに存在している仕事
4. 書類穴埋め人(box tickers):組織が実際にはやっていないことを、やっていると主張するために存在している仕事
5. タスクマスター(taskmasters):他人に仕事を割り当てるためだけに存在し、ブルシット・ジョブをつくりだす仕事
この5類型でいえば、2番以外全部当てはまるのではないでしょうか。
このブルシット・ジョブが1日の仕事の大半を占めてくると、私のテンションとモチベーションがどんどん下がってくるのです…。
最後に|相手意識をもって仕事をしよう

今回の記事では、教頭である筆者の仕事を「◯◯のための仕事」という観点で、誰のどんなことに役に立っているのか?と言う視点で整理してみました。
ざっくり分けると
・子どものため
・先生のため
・誰のため?
の3つに整理できます。
子どものため、先生のための仕事は、自分自身との距離が近く、リアクションをすぐに感じ取れて、リアルタイムに仕事につなげることができます。
でも、誰のためにやってるんだかよくわからない仕事は、何のためにしているんだかもよくわかりません。目的や目標がよくわからない仕事では、モチベーションもだだ下がりです。
年度末が近づいてきて、この「誰のためにやってるんだかよくわからない仕事」が増えてきました。気づいたら1日こればっかりしていた、なんてこともあります。
この仕事を降らせてきた担当者の顔は見えません。この担当者のために仕事をしていると思うと、嫌気しか差しませんが、この仕事が何年か後の子どもたちのためになっていると思うことで、かろうじてモチベーションを維持し、仕事を続けられているのかもしれません。
未来の子どもたちの顔を思い浮かべながら、この仕事をこなしていくしかないのかなぁ。
了
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