『スーパーガール』レビュー|銀河を駆ける痛快な109分。愛犬のために戦う、ヒーローヒーローしていない新世代のヒロイン
映画の中でも、マーベルやDCみたいなアメコミヒーロー、それからスパイアクションものがとにかく大好き。そんな私が、ずーっと公開を心待ちにしていたのがこの『スーパーガール』です。
なんといっても今回は、ジェームズ・ガン監督が仕掛ける新しいDCユニバース(DCU)の第2作目。前作の『スーパーマン』が新しい世界観の記念すべき1本目だったから、そこからの繋がりがある今作は、ファンとして絶対に外せないお祭りだったんですよね。
事前の予告編を観た時点でもう「あ、これ絶対かっこいいやつだ!」ってワクワクが止まらなくて。これは配信を待つんじゃなくて、間違いなく映画館の大きなスクリーンと大音響で浴びるべき映画だと確信して、劇場へ駆け込んできました!
『スーパーガール』のあらすじ&映画情報

まずは、今作のざっくりとした基本情報とあらすじからご紹介します。
■ あらすじ
スーパーマンが地球を救った後の世界。故郷クリプトン星を失ったカーラ・ゾー=エルは、唯一の心の拠りどころである愛犬クリプトと静かに暮らしていた。そんなある日、突如として現れた謎の敵クレムの攻撃により、クリプトが毒に侵されてしまう。カーラは解毒剤を手に入れるべく、同じくクレムに家族を奪われた異星人の少女ルーシーや凶暴な賞金稼ぎロボとともに、宇宙規模の壮大な戦いに身を投じていく。
■ 映画情報
タイトル:『スーパーガール』
監督: クレイグ・ギレスピー
製作: ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン
キャスト: ミリー・オールコック(カーラ・ゾー=エル/スーパーガール)、イヴ・リドリー(ルーシー・メアリー・ノール)、ジェイソン・モモア(ロボ)
上映時間: 109分
制作国: アメリカ(2026年製作)
日本公開日: 2026年6月26日
ギレスピー×ガンの組み合わせ、最高では?
今回の映画、何が楽しみってジェームズ・ガン率いるDCスタジオ製作なのはもちろん、監督がクレイグ・ギレスピーだということ!
私は監督の過去作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』も『ダム・マネー ウォール街を狙え!』も観ていて、どっちもすごく面白かったから「この監督がDC映画を撮ったらどうなるんだろう!?」って期待しかなかったんです。
実際に観てみると、ジェームズ・ガンの持つ「ちょっと変だけど愛おしいキャラクターたち」のDNAと、ギレスピー監督の「毒気と人間味をポップに描く手腕」が見事に化学反応を起こしていました。いわゆる“普通の優等生ヒーロー映画”とは一線を画す、エッジの効いた仕上がりが最高に私好みでした!
新スーパーガールは、あの「二大ヒロイン」のハイブリッド!

ミリー・オールコックが演じるスーパーガール(カーラ)は、いわゆる「ザ・正義の味方」っていうヒーローヒーローした感じじゃなくて、そこがすごく新鮮で面白かったです。
実は私の大好きなDCヒーローって、気高き戦士「ワンダーウーマン」と、狂気的で自由奔放な「ハーレイ・クイン」なんです。性格は全くの真逆な二人なんだけど……今回のスーパーガールって、なんだか「ワンダーウーマンとハーレイ・クインを足して2で割った」ような雰囲気があると思いませんか?
ワンダーウーマンのような折れない強さと気高さがありつつ、ハーレイのようなちょっと泥臭くて野生味のある荒々しさも同居している感じ。完璧じゃない、どこか人間臭い新世代のヒロイン像に、観ていてすごく惹きつけられちゃいました。
癒やしのクリプトと、弾けるモモア、最高な宇宙の住人たち

映画の中で、私の1番の推しポイントは何と言ってもスーパードッグの「クリプト」!もう、可愛すぎるの一言に尽きます……!特に宇宙空間でのキャッチボールのシーンは多幸感が溢れすぎていて、劇場の大画面で観られて本当に幸せでした。
そして予告の時点でワクワクしていた、ジェイソン・モモア演じる賞金稼ぎの「ロボ」。期待通り、いや期待以上に弾け飛んでいて最高でした!アクアマンの時のセクシーで硬派な雰囲気とはガラリと変わって、凶暴でユーモラスな暴れっぷりがめちゃくちゃマッチしています。

個人的にツボだったのは、この独特な宇宙の世界観。旅の途中で宇宙船強盗(?)に遭うのだけど、その宇宙船の運転手と助手のキャラクターまでいちいち可愛いんですよね。こういうマニアックな脇役まで愛おしく描かれているあたり、やっぱりこの監督たちのセンスが好きだなあ、としみじみしちゃいました。
109分はあっという間!もっと観ていたかった贅沢な物足りなさ

最近のヒーロー映画って3時間近い長い作品が多いじゃないですか。それに慣れちゃっているせいか、今回の109分というタイトさは「えっ、なんかもう終わっちゃうの!?」とびっくりするくらいのスピード感でした。
ストーリー展開がダレなくて痛快なのは素晴らしいんだけど、キャラクターたちの小気味いい掛け合いや、あの魅力的な宇宙の世界観が楽しすぎたからこそ、「もっと長くこの旅に浸っていたかったな……」という、贅沢な名残惜しさが残るほど。
とはいえ、映画館の音響とスクリーンで観るアクションの迫力、キャラのケミストリーは文句なし。しっかりと満足させてくれる、最高のアクションヒーロー映画でした!気になっている方は、ぜひ劇場の大きなスクリーンで、この銀河の旅を浴びてきてくださいね。
