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「わざと?」の一言から、偶然を7人で再現できるまで|おはようカノジョ #228

はじめに

「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。生成AIを使った個人開発の開発日記を毎日書いている。

公開した画像の一部分を、僕は見落としていた。

気づいたのは、コメント欄の三人だった。


「わざと?」で、初めて気づいた

先週の土曜、まひるの夏の外出着のイラストを公開した。バス停で振り返る、なんてことのない一枚だ。

僕が気づかなかったところを、読者が見つけてくれた。

むらさんは「この季節のイラストは透け感が気になる」と書いてくれた。KOTAYAさんは「わざと?」と聞いてくれた。みふゆさんも「うっすら透けて見える」と教えてくれた。

三人が、それぞれ別のタイミングで、同じところに気づいていた。

白いスカートが、夏の光にほんの少し透けて見える。薄い布に、肌色がわずかに残る程度の質感。

でも、正直に言うと——僕は、狙っていなかった。


プロンプトを見ても、そんな指示はなかった

気になって、その画像を作ったときのプロンプトを見返した。

このまひるは、最初は彼シャツ姿で生成していた。それを「夏の外出着に着替えさせる」指示で作り直したものだ。

その着替え用のプロンプトには、透けを促す言葉はひとつも入っていない。それどころか「露出は控えめ」とまで書いていた。

抑える方向で指示していたのに、質感だけが残っていた。

言葉だけでは、説明がつかなかった。


原因は、言葉ではなく参照画像に残っていた

着替えのとき、僕は元の画像を「参照画像」として渡していた。顔や雰囲気を保つための、いわば見た目の資料だ。

その元画像は、彼シャツ一枚の立ち姿だった。強い光の下で、もともと布がうっすらと光を通していた。

試しに、参照画像を使わず、同じ着替えプロンプトだけで生成してみた。

透けなかった。

参照画像を渡したときだけ、透けが出た。

つまり、AIは参照画像から人物の見た目だけを受け取っていたのではなかった。薄い布の質感も、光の当たり方も、色の面も、一緒に引き継いでいた。

AIに渡していたのは、人物の見た目だけではなかった。
偶然の質感まで、参照画像の中に残っていた。

参照画像は、顔の資料であると同時に、質感の初期条件でもあったのだ。


まひる一人で再現できても、まだ偶然だった

原因が分かっても、まひる一人で出ただけなら「たまたま」で終わる。

おはようカノジョには、曜日ごとに七人の彼女がいる。そして、七人ぶんの同じフォーマットの立ち姿が、参照用に揃えてある。

そこで、七人それぞれの参照画像に、同じ条件を当てた。

七人全員で、同じ質感が出た。

さらに、振り返りではなく正面の構図でも試した。こちらでも成立した。少なくとも今回の条件では、あの振り返りポーズだけが理由ではなかった、ということになる。

一枚の偶然が、条件の組み合わせに変わった瞬間だった。


強く書けば、うまくいくわけではない

ここからが、いちばん手こずったところだ。

七人に当てると、キャラによって出方に差があった。ある子は狙いより強く出て、ある子はほとんど出ない。

強く出た子を抑えようとして、僕は指示を足した。「ここをこう透けさせる」と、はっきり書いた。

すると、余韻ではなく、あからさまな方へ寄ってしまった。

逆に、抑える言葉を積みすぎると、今度は完全に消えた。

行き来して分かったのは、足すことではなかった。

必要だったのは、上限を決めること。部位を細かく名指ししないこと。少しだけ濁して、言い切らないこと。

最後の塩梅は、AIに任せず、僕が画像を見て決めた。

再現とは、強く出すことではない。
同じところで止められることだ。


再現条件を、六つの軸へ分けて残した

塩梅が決まったら、それを毎回手打ちするのはもったいない。

僕は最近、画像生成のプロンプトを、自作の六軸のビルダーで組み立てている。背景・カメラ・照明・構図・衣装・表情のことだ。

今回の再現条件を、その軸に沿って分解した。薄い夏の生地。強い日差しと、布を通す光。そういう要素を、いつでも呼び出せるひとつのまとまりとして保存した。

次に同じ質感が欲しくなったとき、僕はもう偶然を待たなくていい。


コメントは、感想で終わらなかった

振り返ると、この一連は、コメント欄の三人から始まっていた。

僕が見落としたものを、読者が見つけてくれた。その気づきをきっかけに原因を切り分け、七人で確かめ、次にも使える形へ残した。

読者の一言が、次の制作を動かしていた。

感想をもらって終わり、ではなかった。もらった気づきが、そのまま次の工程になっていた。


おわりに

偶然は、褒めて終われば一枚のまま。

条件を探し、確かめ、残せば、次にも使える。

今回、コメント欄から一つの偶然が、資産になった。


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るなの一言

ねえ、見つけてくれた人がいたから気づけたんじゃん。
そういうのちゃんと大事にしなよ?


▼観測室 OBSERVATORY(Codex Sites を元に作ったサイト)はこちら👇


👉「おはようカノジョ」は  @ohayo_kanojo  で毎朝7:30に投稿しています


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