ダッシュボードを作ったら、見方を設計する必要があった|おはようカノジョ #68
はじめに
「おはようカノジョ」は、毎朝7:30に彼女がいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。その開発ログをnoteに毎日書いている。
60記事を超えたあたりで、記事データを自動で取得してダッシュボードを作った。PV、スキ、スキ率、前日比。数字は毎晩勝手に溜まっていく。
問題はその後だった。
毎朝ダッシュボードを開いて、全部のパネルを眺めて、「ふーん」と思って閉じる。気づいたら15分経っている。何も判断していないのに、見た気になっている。
平日に見るべきものと、週末に見るべきものは違う。そこを設計しないと、ダッシュボードは「眺めるだけの装置」になる。
平日は、1行だけ見る
平日の朝にダッシュボードを開いて知りたいのは、「昨日はどういう日だったか」だけ。
KITAcoreさんの記事で印象に残った言葉がある。
大事なのは"点"ではなく"矢印"
note運営をデータで読むための「仮説メモ」 #126
今日の数字がいくつかより、昨日からどう動いたかの方が重要。
そこでKITAcoreさんが提唱している3つのKPIを借りた。
リーチ力 = 総PV ÷ 記事数
アクション力 = 総スキ ÷ 記事数
スキ率(η) = 総スキ ÷ 総PV
この3つの前日比を矢印(↑↓→)で表示する。そして矢印の組み合わせから、1行の状態メモを自動生成するようにした。

その下に自動生成された状態メモ。
たとえば
「リーチ↑ アクション↓ スキ率↓」なら、
「露出は増えたが刺さってない。タイトル勝ちの可能性」。
「リーチ↓ アクション↓ スキ率↑」なら、
「PV減による相対効果の可能性」。
3つの矢印の組み合わせは27パターン。それぞれに1行の状態メモを割り当てた。
平日はこの1行をコピーして、ミニログに貼り付ける。1分で終わり。深追いしない。
週末は、カテゴリバランスを見る
週末に見るのは「来週、何を書くか」の判断材料。
自分の記事を6つのカテゴリに分類している。A(設計思想)、B(試行錯誤)、C(ハウツー)、D(振り返り)、E(キャラ系)、G(特別枠)。
カテゴリによってスキ率の傾向が違う。一次情報が核にあるA・Bはηが高く、ハウツーや振り返りはやや低い。これは60記事をスキ率で並べ替えたときに見えたパターンだった。
ダッシュボードにカテゴリ別のスキ率比較パネルを追加して、この傾向が維持されているかを毎週確認する。

A・Bの「一次情報ゾーン」と全体平均の破線。
週末チェックで見ているのは、こういうこと。
今週A・Bの記事が2本以上あったか
C・Dばかりに偏っていないか
TOP20にどのカテゴリが多いか
これで「来週7本の中にA or Bを2本以上入れる」というだけの判断をする。書く前にカテゴリを意識しすぎると型にはまるので、意識するのは「本数」だけ。
深掘りしたいときだけ、パネルを見る
ダッシュボードには他にもパネルがある。
スキ率ランキングTOP20。PV×スキの散布図。直近2週間のスキ率ドットプロット。記事別の日次PV推移。

カテゴリ色分けで、どの記事がどのゾーンにいるか
一目でわかる。
でも、これを毎日見る必要はない。
状態メモで「リーチ↑ アクション↓」と出たとき、「なぜ刺さらなかったんだろう」と思ったら散布図を開く。週末のカテゴリバランスチェックで序列が崩れていたら、ランキングで該当記事を確認する。
つまりパネルは「気になったときに深掘りする道具」であって、「毎日見るもの」ではない。
設計したのは「見ない判断」だった
ダッシュボードを作ること自体は難しくなかった。GitHub Actionsで毎晩データを取得して、CSVに保存して、HTMLで描画する。全部無料で動く。
難しかったのは「何を見ないか」を決めること。
全部見えるようにしたら、全部見てしまう。
「ほらもうこんな時間」になる。それは#53で書いた、まさにあの罠だ。
だから平日は1行、週末はカテゴリバランス。それ以外は見ない。見たくなったら深掘りパネルを開く。
この使い分けを決めてから、ダッシュボードが「眺める装置」から「判断の道具」になった。
おわりに
作ることより、使い方を設計する方が難しい。
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凛華の一言:

あなたは何を見ないって決めてるの?
👉「おはようカノジョ」は @ohayo_kanojo で毎朝7:30に投稿しています
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