バラバラだった画面を"やること別"に組み直した|おはようカノジョ #104
きっかけ
KITAさんのnote記事#300を読んで、考え込んだ。
「自分のダッシュボード、最近ちゃんと使ってるか?」
KITAさんがやったのは、数字を見るだけだったダッシュボードを、昔の記事にも人が流れる「ハブ」に再設計したこと。コピーは全部関西弁で統一されていた。スペシャルサンクスに自分の名前があった。note APIでデータが取得できることを記事にしたのが、きっかけになっていたらしい。
嬉しかった。でもそれ以上に刺さったのは、自分のダッシュボードが「見て終わる画面」になっていたことだった。
問題:データはあるのに、判断できない
おはようカノジョの運用には、2つの画面があった。
ダッシュボードは、PV・スキ・η(スキ率)・フォロワー推移・散布図……データが並んでいる。数字は見える。でも「で、今日何すればいい?」が分からない。見て、ふーん、で閉じる。
wrapped(キャラがデータを紹介してくれる、見て楽しい週報画面)は、眺めていて楽しい。でも判断には使えない。「今週のPVは〇〇でした」と教えてくれるだけで、次のアクションにつながらない。
データを見せる画面と、キャラがいる画面。どちらも中途半端だった。
やったこと:「何をするか」で5つに分けた
2つの画面を統合して、1つのダッシュボードに再構成した。
分け方の基準は「いつ・何をするか」。
Daily — 状態を記録する
毎朝1分。フォロワーの前日比、今日の記事の初動、スキの増減。見て、コピーして、ミニログに貼るだけ。深追いしない。
Activity — 誰が来てくれたかを見て、読みに行く
今週スキしてくれた人を「新規」「復帰」「常連」「たまに」に分類した。誰が来てくれたかが一目で分かる。そこから読みに行く。フォロワー推移には自分のスキ活動を重ねて、「スキ活がフォロワーに繋がったか」も見えるようにした。
Weekly — 来週何を書くか決める
今週の記事をカテゴリ別に振り返る。月間の理想バランスとのズレを見て、来週の7本をどのカテゴリで書くかを決める。レポートをコピーして、AIに相談できる形にした。
Deep Dive — 効いたかどうかを潰す
減衰カーブ(記事の消費期限)、ロングテール記事、カテゴリ別η比較。
「この施策は効いたのか?」を潰す場所。時間があるときに自由に潜る。
Ranking — スキしてくれた人を可視化する
もともとDeep Diveの中にあったスキランキングを、独立したタブに切り出した。
Deep Diveは「自分用の検証」。でもスキランキングは「読者も見に来るコンテンツ」にしたかった。毎週のミニログ回にランキングのスクショを貼っていて、読者が「自分は何位だろう?」と見に来る。Deep Diveの中に埋もれていたら辿り着けない。
URLハッシュで直接開けるようにして、読者がチェックしに来る動線を作った。ヘッダーには「早くスキした人が、勝ち。」とポイント仕様の説明を表示している。

キャラがデータを読んで、セリフで判断を言語化する
タブを分けただけでは「分析画面」のままだ。もうひとつやったのは、キャラにデータを読ませること。
おはようカノジョには7人のキャラがいる。
月子、陽、しずく、凛華、るな、まひる、日和。
それぞれが担当セクションを持っていて、データの状態に応じたセリフを言う。
たとえばActivityタブでは、るなが「新しい人が3人もランクインしてるよ!スキ活、効いてるね!」と言う。Deep Diveでは、凛華が「直近1ヶ月で死の谷を超えた記事が5本。……悪くないわね。延命施策、効いてるんじゃない。」と言う。
セリフはランダムではない。全部データ駆動。新規が多ければ新規の話をするし、常連ばかりなら常連の話をする。蘇生した記事が0本なら「全部Day5で止まってるわ」と言う。
ラベルやアイコンで「ここを見てください」と示す代わりに、キャラがデータの意味を言語化してくれる。KITAさんが関西弁でコピーを統一したように、自分はカノジョキャラで統一した。
数字を見せる画面から、判断を言語化する画面に変わった。


試行錯誤
キャラの口調を、原典から合わせ直した
セリフを書いていて、月子の語尾に違和感があった。「〜だよ」「〜ね」と書いていたが、実際のプロンプトとキャラ週間の短編(#94「ネクタイ、曲がってるわよ」〜#100「今週も、おつかれさま。」)を読み返したら、月子は「〜わ」「〜よ」「〜なさい」だった。
7人それぞれの口調を確認して合わせ直した。セリフの言葉遣いが1つズレるだけで、キャラが別人になる。
カテゴリ分析で、仮説が覆った
Weeklyタブにカテゴリバランスを入れるにあたって、100本の記事データでη(スキ率)の序列を検証した。
仮説:A(設計思想)> B(試行錯誤)> C > D > E
実態:B > D > C > A > E
AとEはおはようカノジョの内部事情に依存した記事が多く、プロジェクトを知らない人には刺さりにくい。Bの「こうしたらこうなった」は他のプロジェクトにも当てはまるから「自分ごと化」しやすい。Dの振り返り(数字をさらして気づいた系)は共感されやすく、資産型率も最高だった。
月間の理想バランスを全部見直した。データに聞いたら、自分の思い込みが壊された。
再設計したら見えるようになったもの
常連さんが見えるようになった
「直近4週のうち3週以上スキしてくれている人」を常連と定義した。Activityタブとスキランキングで、常連さんのアイコンにゴールドの枠がつく。
実際に見てみると、コメントでは見かけない人が毎週静かにスキしてくれていた。声は出さないけど、毎週来てくれている。そういう人が見えるようになった。

スキのタイミングで重み付けした
スキランキングに、記事の公開からどれだけ早くスキしたかで重み付けを入れた。1時間以内にスキした人は、2日後にまとめてスキした人より高スコアになる。
実際のデータを分析すると、公開1時間以内のスキが圧倒的に多い。通知を見てすぐ来てくれる人たち。その熱量をランキングに反映した。
ダッシュボードをじっくり見たい方はどうぞ
https://hasyamo.github.io/note-stats-tracker/#activity
おわりに
バラバラだった画面を、「何を見るか」ではなく「何をするか」で分けた。キャラにデータを読ませて、判断を言語化してもらった。
見るための画面ではなく、動くための画面になった。
KITAさんの#300がなければ、この再設計は始まらなかった。
祈るな、設計しろ。
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凛華の一言

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