ヘビを首に巻いたその日、私の人生観が変わった
ここではないどこかに行きたい、自分を見つめ直したい…
生きていればそんな風に思うときだってあります。
人生に行き詰まったなら、旅に出ましょうヘビを首に巻いてみましょう。
旅行よりもはるかに格安に、人生観を変える事ができますよ。
そんなこと言うと、ちょっとイッチャッテル人みたいですけど、本気です。
なぜなら、私がそうだったから。
・・・
家から車で30分くらいの場所に、大型ホームセンターのカインズがあります。
カインズの中にあるペットショップで、私はヘビを首に巻きました。
ここのペットショップでは犬猫はもちろん、ヘビやトカゲなどの爬虫類も販売されているんです。
爬虫類大好きな長女にとっては、そこは楽園。
日用品を買いにカインズに来てるのに、ペットショップにくぎ付けです。
そして娘が見つけたのが
「体験コーナー ヘビさんを首にまいてみよう☆」の看板。
娘「やりたい!」
そう来ると思った。
トカゲやヘビが大好きな娘。
かかりつけの動物病院の先生に、「爬虫類専門のお医者さんになる方法」を聞いたこともあります。
娘のスキを大切にしたい!と思った私は即OK。
この経験が獣医を目指す夢への第一歩となるかも、、、なんて欲が出ていたのも事実。
初めてヘビと触れ合った娘は大喜び。
「ふぁ~」とか「ひゃぁ~」とか、言葉にならない声が出ています。
そして突然に。ふいに。
娘「ママもやってみなよ!最高!かわいいよ!」
えっ、私も?
ウソでしょ?
微笑む店員さんがヘビを手に持って私に近づいてきます。
これは・・・断れない!
そして私は人生で初めてヘビを首に巻きました。
・・・
首に巻いたのは、白と黄色が混ざったかなり大きなヘビ。(名前はなんだったかな?外国のヘビでした)
ずっしりと静かに、冷たいものが私の肩に乗っかります。
そして店員さんにうながされ、ヘビの胴体?にそっと手を置いてみました。
しっとりしている。
ずっしりと中身が詰まっているような手触り。冷たい感覚。きれい。
感触のすべてが、とても心地よいものでした。
ギュウウウと絞めつけられることも、シャァアアアと大きな口を開けて威嚇されることもなく。
ヘビと私の静かな時間が流れました。
しばらく堪能したのち「ありがとう」とヘビに伝え、店員さんにお返ししました。
そして感じたのは、自分が別人になったような感覚。
今までの価値観、感覚、ものの見方、まるっと取り換えてもらったかのようです。
・・・
ヘビは環境や気温の変化に弱く、とても臆病で繊細な生き物だそうです。
手も足もなく、鳴いたり吠えたりすることもできません。
毒を持たないヘビは、獲物をしとめるには絞めつけることしかできない。
私たちがよく「気持ち悪い」と言っているあのクネクネした動き。
ヘビは体をくねらせることでしか移動できません。
それを気持ち悪いといわれても。それしかできないのだから。
ヘビはとっても弱い生き物なんだ。
こんな大きなニンゲンのもとにいきなり連れてこられても、じっと静かに耐えている。
怖いだろうに。優しいね。
「ありがとう」
この湧き上がる気持ちは何なのか。
そして、ふいに自分が恥ずかしくなった。
よく知りもせずに嫌って、知ろうともせずに。
キモイって何?
無理って、何が?
触ったこともないのに。
カインズでヘビを首にまいたあの日、私の人生観が変わりました。
やってみなくちゃわからない。
できるできない、好き嫌い、良い悪い、知ろうともせずに決めつけちゃいけないんだ、と。
・・・
「インドに行くと人生観変わる」って話を聞いたことがあります。
私はインドに行ったことはありません。
でも、インドに行って人生観が変わった人が感じたのはきっと、こんな感覚なんだろうなと。
そんな気がするんです。
