【#創作大賞感想】【読む心理カウンセリング】八月の雨は、
TALESで創作大賞恋愛小説部門に応募されているU|君色文庫さんの「【読む心理カウンセリング】八月の雨は、」の感想文です。TALESにも推薦レビューを書かせていただきました!
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「読むカウンセリング」と題されていますが、カウンセリングを受ける方法について書かれたお話ではありません。すごく重要なので最初に言っておこうと思いました。
心の儚さ、脆さ、美しさ、そして強さを意識させられる物語です。読んでいるうちに自分の心がバラバラになるような感覚に私は陥りました。
心の専門家であるUさんが、この類の話を書くのは勇気が必要だったと思います。これが本当の出来事だったら非常に危ういと思うからです。現実と混同してしまうと心理士のUさんに依存をしたくなる人が出てもおかしくありません。それほどまでに、物語を構成する二人の会話はリアルでした。
Uさんの文章に心が織り込まれているからこそ、現実と創作の境界線があいまいになり、私が話の中に引きずり込まれてしまったからこそ起きた心配だと思います。多分、これまでの経験を文学として表したからこそ、現実と創作の境界線があいまいになったのではないでしょうか。重苦しさと儚さが心に刺さりまくりました。
抽象的な会話が続くので、心が元気な方だと難しさが先に立つかもしれません。なんでも答えを簡単に得られる現代では「抽象的な会話」は軽んじられる傾向にあるからです。たぶん、心が硬化してしている場合、読んでわからないと感じる方もいるでしょう。ただ、心の硬化は本人にはわからないので、それはそれで危ういのですが。
今の世の中は大変便利で正論が簡単に手に入ります。とても便利ではありますが、正論に囲まれた現実で生きていると疲れを感じやすくなりませんか?息が詰まるような、脱線ができない苦しさというか。贅沢と言われるかもしれませんが、人間は正論だけでは生きていけないのです。
そういった気持ちに陥った方がこの作品に触れると「抽象的な会話」が持つ繊細さや美しさの虜になるのではないか。触れれば壊れてしまうような脆さに怯えつつ物語の結末を追ってしまうと私は思うのです。
心が弱っているならば、こちらの作品を一度覗いてみてください。Uさんが語る心の奥の奥を静かに感じ、前を向く力をチャージして欲しいです。
心に向き合う決心は本人にしかできません。それをそっと提示してくれた恋愛小説に出会えたことに私は感謝しています。
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5月11日火曜日からTALESにて連載中。今日は5話を投稿予定。脱力者が珍しく真面目に書いているので時間がかかっていますが、月~金の投稿は死守するつもり。タニシに比べて遊びがないからちょっと反応は鈍いです。でもいいの。私が書きたいんだから。多分、お仕事小説的にはいたらない点があると思いますが、書きたい欲を止められなかったので許してください。
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創作大賞参加者が増えてジリジリとランクダウン中の愛されタニシ。耳つぼ小説が終わったら番外編投稿と修正をかけていきます。番外編開始まで皆様の記憶に残っているとうれしいな。
