【近況と今後のnote】モロゾフのプリン、ぽたぽた焼きに負ける
3月31日に思わせぶりな呟きを投稿して申し訳ありません。
エッセイは鬼籍に入った人しか書かない方針です。生きている人間には、その人の生活があるから邪魔をしたくないと思っています。例外として妹が出てくるのは、母や祖母を語る際にどうしても必要だからです。妹にも了解を得ています。ただ、今回はお騒がせしてしまったこともあり、例外ということで説明を投稿することにしました。
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1300回は超えていた毎日noteの記録が途切れました。途切れる時は家族になにかあった時だと覚悟をしていたので、それほど悔しくはありません。毎日投稿を続けられる日が来たら、また挑戦すればいいのですから。それでは、月曜日に意味深な呟きを投稿した背景を説明しますね。
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父がターミナルケア(終末期医療)に入ったため毎日、通っています。昨秋にコロナで入院、その後リハビリ専門の施設で回復しつつあったのですが、今年の春分の日からコロナで面会が中止となりました。定期的な顔出しができなくなり、2週間ほど経った頃、誤嚥性肺炎の連絡があったのです。心配ですが面会はできません。ただ、意識もあり元気とのこと。誤嚥性肺炎の連絡をしてきたのに元気?モヤモヤを抱えつつ、大丈夫なのかなと思いますが、できることはなく面会再開を待つことしかできません。
そうして、ようやくコロナ閉鎖が終わり面会が可能となったのですが。その初日に「覚悟をしてください」と電話がありました。それが3月31日午前中です。友達とオンラインで夕方にお喋りをしようと約束をしていたくらい、平和な月曜日が一瞬にして絶望に変わりました。
同居しているのは妹なので、いつどうなってもいいようにエンゼルケアの用意と最後に着用する服を用意するように言われたそうです。普段は泣かない妹が電話口で泣いたので、覚悟の時と思いかけつけます。ターミナルケアに入った理由は、父が食事を全く受け付けなくなったためでした。静かに穏やかに過ごすための説明も受けます。
これまで誤飲を防ぐために形のない料理しか食べられず、差し入れもNGだったのに今後は、なにを食べさせてもいいと言われました。父は入所後の面会で会うたびに「マグロが食べたい、とんかつが食べたい、納豆が食べたい」と言っていたので、月曜は刺身と納豆を用意しました。入所後はずっと流動食だったので、喉を詰まらせるのではないか、と不安を抱えたまま、マグロをほんの少しスプーンの先につけたものを口元にさしだします。
すると生気を失った父の目の色が変わったんです。目に光がともりました。刺身1切れと納豆数粒(ひきわり)を1時間以上かけて食べてくれたのです。それが31日でした。そうやって今週は毎日、父が食べたいというものを妹と差し入れています。昨日はチキンラーメンでしたのですが、ものすごい目の色の変わりようです。ラーメンも父が入所後食べたいと言い続けていた料理です。妹が離乳食かと思えるほどに細かくして口に運びます。10gほど食べたでしょうか。健康体ならば一口で済んでしまう量ですが、私と妹にとっては奇跡に近い10gです。なんの変哲もないチキンラーメンが私達姉妹には光り輝く存在にみえました。
チキンラーメン以外にも海苔を取り除いた納豆巻きも1個(コンビニ売っている小さなもの)食べています。ターミナルケアを告げられて、一番の食欲を見せてくれました。こみ上げる涙を我慢しなくてはならず、父の食事中は試練の時間となりましたが、こんなに幸せな試練ならいつでもウェルカムです。食べるという行為が復活したせいでしょうか。この一週間で顔色も良くなり始めました。「口から食べる」ということは人間にとって本当に大切なことなのだと実感しています。生きる人間は美しいです。
ただ、ターミナルケアから脱却はしていないので、いつ変化が起きてもおかしくありません。長期戦を予想しつつ、できるだけ妹と協力して父の口へ美味しいものを届けたいと思っております。
金曜日、モロゾフのいちごプリンパフェを差し入れました。プリンの上に乗った1粒のいちごがみずみずしく私を誘ってきたのです。いちごはナイフで切り潰したものを半分食べてくれました。食べるとウトウトとします。しばらくすると看護師さんがおやつを持ってきてくれました。
ぽたぽた焼きとスポンジで小豆が包まれたケーキだったので、小さくして食べさせようとした時、父の手がぽたぽた焼きへ伸びます。看護師さんはニコニコしながら「食べたいよね~」と渡すので、父は器用に袋を開けぽたぽた焼きを取り出しかぶりつこうとしました。思わず妹と悲鳴を上げてしまいました。
「大丈夫ですよ~、でも半分にしよっか」
ニコニコ顔のまま看護師さんはぽたぽた焼きをパキンと折り、父に渡します。バキン、バキン。父の口はあっという間にぽたぽた焼きでいっぱいになりました。
「ウォ~ホッゲホッ!」
さすがに多かったのでしょう。むせます。むせるだろうよ!とツッコミをいれたくなりましたが、看護師さんは手慣れた様子で、とろみのついた三ツ矢サイダー(父は三ツ矢サイダーしか受け付けません)を渡し、飲むようにすすめます。
「お口のなかのせんべいがやわらかくなるから」
三ツ矢サイダーでやわらかくなったせんべいを父は満足そうに飲み込みました。
「みなさん、せんべい好きなんですよ。噛みたいんですよ」
しみじみと言う看護師さんの言葉に「モロゾフがぽたぽた焼きに負けた」と私は心の中でつぶやきます。
看護師さんが去った後はプロがいないということで、妹が残りのぽたぽた焼きを細かく砕きました。怒るかと思いましたが、父は三ツ矢サイダーを飲みながら、あられのように細かくなったせんべいを指先で器用につまみながら食べてくれました。1時間かけてぽたぽた焼き1枚半。職員さんに報告したら、驚きながら喜んでくれました。
ターミナルケアを宣告されてから5日目のチキンラーメンの日、最高の食欲を見せてくれ本当にうれしかったです。負けてしまったモロゾフのプリンは私が美味しくいただきました。
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これまで毎日noteに使っていたものを父の元へ行く時間に変えています。
午前「仕事」午後「父」夜「仕事」です。
これで6時間は仕事ができます。ちょっと家の中で溶けている時間をなくすだけで、やれることって増えるんですよね。仕事も結構はかどります。工夫は偉大です。
noteはできる時に投稿、でもシロクマ文芸部の「毎週日曜投稿、1ヶ月で1つの物語」は続けるつもりです。小さい頃、沢山の物語を教えてくれた父への親孝行として2025年は12の物語を完成させたいと思っています。
みなさんのところへ遊びにいけなくなりますが、お暇な時に読みに来てください。
こんな風にたんたんと書いていても心配をされるかと思いますので、昨日撮影した画像を載せておきますね。


宗教の勧誘に会いました。余程のんきに見えたのでしょう。それくらい、見た目穏やかです。

父のところから帰るとすごく疲れるんです。気持ちが疲れてるんでしょうね。昨日は食事の用意をしなくて良かったので、

こんな感じで適度に疲労を癒してます!脱力系の名に恥じないよう疲れを逃す所存でございます!介護する側は無理をしてはいけないのです。
