スイーツ探偵:クリームソーダを追え
「違う…ここも違う!」
「またですかぁ😩」
先生がクリームソーダを追跡し始めてから2週間。
この店もお気に召さなかったようだ。
「美味しいじゃないですか」
「美味しいわよっ。でも違うのよぉ」
そう言いながらもクリームソーダを美味しそうに
平らげる先生。
「いったいなにを求めているんですか?」
「泡よ」
「泡?」
「あふれんばかりの泡を求めているの、私は」
「はあ」
最初の店のクリームソーダが泡立たなかったため、先生の探索熱に火がついてしまったのだ。
クリームソーダのある店を探していると
古風な喫茶店を発見。
看板を確認するとクリームソーダがある。
「入るわよ!」
ババーンと開けようとするが扉が開かない。
「助手くん、扉が開かない💦」
「なにやっているんですか、先生」
ため息をつきながらドアを引く。
引くドアを先生は押しまくっていたのだ。
「ちょっと勢いづいちゃっただけよ💦」
顔を赤くして弁解する先生を見て、
店の人も思わず吹き出している。
座る席をたずねようとしたら、先生がいない。
「こっちこっち」
既にソファ席にデン、と座り手招きをしている。
「本当にすみません💦」
赤面しながら先生の方へ向かう。
「クリームソーダを2つ」
店の出入りでバタバタしてしまったが、
店主の対応は素早く5分ほどで
クリームソーダが運ばれてきた。
「こ、このクリームソーダ…」
「どうしたんですか?先生」
「あえてディッシャーを使わずに大きなスプーンですくってアイスをのせているわ」






「美味しくいただいちゃってるじゃないですか」
「食べ物への感謝は忘れないんですぅ」
先生が求めている泡立ちってなんだろう?
ソーダにアイスがのっていればそれでいいんじゃね、と思うのだが、先生の泡への熱意がなかなか冷めない。
その日はなんとかなだめて帰ったが、
明日もクリームソーダ探しかと思うと
少々げんなりだ。
アイスコーヒーだって飲みたいのに、
と不満を抱きつつコンビニに寄ると
クリームソーダのパフェが売られていた。
これで気分を落ち着けてもらおう。
次の日、クリームソーダパフェを持って
事務所へと向かった。
「先生、変わったクリームソーダですよ」
「あら嬉しい♪」





「お、美味しい🤤💕」
「でしょ?これで今日は事務所で…」
「でも泡が足りな~い!」
かえってクリームソーダ熱に
火をともしてしまった😨
「クリームソーダを求め出発!」
「ええ~😨」
🍨🍹🍨
「さあ、入るわよ」
「今日こそお気に入りの泡だといいですね…」





「先生、静かに混ぜてください‼️」
「ごめんなさい」


これなら満足だろうと思っていると先生が、
「でも違うのよねぇ」
とおっしゃる。
「どう違うんです?」
「子供の時のはすごく泡立ったのよ」
「はあ」
「荒ぶったクリームソーダに会いたいなぁ」
「そんなにすごい泡だったのですか?」
「あふれるくらい」
「わかりました。また他の店にも行きましょう」
「え?ホント?やった🙌」
「たまった書類を整理してからですが」
「ちぇっ」
クリームソーダは美味しい。
ただ何件もはしごをしていては胃袋が持たない。
探偵助手として雇われたのにこれでは、
クリームソーダ助手ではないか?
次こそは納得してもらおうと、
泡立ちの良いクリームソーダの店を
こっそりとスマホで探し始めた。
<おしまい>
スイーツ探偵、実は結構気に入っているので、
クリームソーダのレポートを小説風にしてみました♪
