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【#創作大賞感想】愛あってこその至上の居場所

三毛猫かずらさんは戒名彫刻製版師です。そのせいでしょうか。父の葬儀が終わり、住職さんから「戒名は直彫りでよろしいですか?」と聞かれた時、かずらさんをすぐに思い浮かべました。

秋谷りんこさんの「ナースの卯月に視えるもの」でも戒名彫刻製版師さんが出てきます。そのため、秋谷りんこさんのお顔も思い浮かびました。卯月さんでは母を思い出し、散々泣かされたので、まさか父の時にも思いを寄せてしまうとは。ついご縁を感じてしまいました。

本日は三毛猫かずらさんの「どこか ないかな」の感想を投稿します。

こちらを読んですぐ、感想文を投稿したいと思っていたのですが、ちょうどnote投稿をお休みしていた時期だったので、先延ばしになっていました。かずらさんのねこちゃんは心に残るイラストで勝手にコミックエッセイ部門だと思っていましたが、オールカテゴリ部門だったのですね。

コミックエッセイでもいいと思います。イラストから、ねこの言葉が溢れ出来ていますもの。怒りたくても怒れないねこの可愛らしいいたずらや、飼い主への寄り添い、そして別れまでがシンプルな線で巧みに描かれており、それがとても心に迫ります。

あーあるある

というユーモアを感じさせる行動や「おねこ様にはかないません」と平服したくなるような愛すべき動きを淡々と描いてくださっているのですが。

「ニャアー」

という画像になった瞬間、ねこの表情が体毛が尋常でなくなり、心がぎゅうっと締め付けられます。今までの幸せな時間を一気に崩すかのようなそのイラストを、私は受け入れたくないと一瞬考えてしまいました。

最近は動物への知識が増え、適切な飼い方も浸透しています。愛されれば愛されるほど、飼育される動物は高齢化していきます。そして介護が始まるのです。オムツをつけたねこは元気な頃と同じように「どこか ないかな」と自分の居場所を探し回ります。ただ、違いはひとつ。

自ら動いて探すのではなく飼い主の膝の上で

探すのです。それをねこは理解しているのかいないのか。飼い主は涙を流しながら、ねこの思いを必死で受け止めようとします。長い間、家族として沢山の思い出を作って来た、愛しい子を介護する人の気持ちはいかばかりでしょう。それを思うと切なくて胸が張り裂けそうです。

ずっと自分の居場所を探し続けてきたねこは最期、飼い主の膝の上が一番の「どこか」だと悟ります。それは飼い主にとって救いでもあり悲しみでもあります。ただ、救いはひとつありました。

愛された子だからこそ、飼い主の膝の上という至上の席

を見つけられたのです。この作品のねこは本当に幸せだと思いました。

命の重さをしみじみと感じる三毛猫かずらさんの作品を読んで、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」を思い出しました。

この絵本もねこが最期に自分の居場所を見つけるお話です。

三毛猫かずらさんのお話、絵本になって欲しいな……

👆は、かわいいいたずらといやしのお話です!