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【#マスクド★note2副賞③】骨皮筋衛門のエッセイストぽん子救出大作戦

こちらはぽん子さんに捧げる#マスクドnote2の「はそやm賞」です。くだらなさを追求しています。広い心で笑ってお読みください。
副賞発表の順番はコメント欄の記載順となっております。

「真面目にふざける同盟」はそやmより

「何?エッセイストのぽん子さんが攫われた?」

令和の万能ヒーロー骨皮筋衛門ほねかわすじえもんが眉根をひそめた。

「はい!「パジャマで仲良く踊って暮らそう」のサイン会直前に姿が見えなくなったそうです!」

難事件を報告しつつも、部下は筋衛門への絶対的信頼感を失わない。

「大丈夫だ……」

慈愛の笑みを浮かべた筋衛門は、丸みを帯びたシルエットを闇へと同化した。

「きゃー!!!筋衛門様が潜られた!」
「もうぽん子さんは安心ね!」
「これで事件は解決よ!」

署内の女性陣から黄色い声が上がる。

☆彡☆彡☆彡

「きゃあああ!変態!近寄らないで!」

絹を裂くような女性の声が聞こえた。ここは悪の組織イービル・フラワーの秘密基地。夫婦仲の良さで帳面町の町民、いや日本全国から支持されているエッセイストのぽん子さんの声だ。

「そんなことを言わないでボスの後頭部を触ってくれ!」

と気持ちの悪いことを言っているのはイービル・フラワー幹部のネマキマだ。最近、悪だくみを連続で筋衛門に阻止され、満身創痍となったボスを癒そうと、ネマキマは最適な方法を探していた。ふと立ち寄った本屋で新刊の「パジャマで仲良く踊って暮らそう」を手に取ったネマキマ。

「パジャマって寝巻って意味だよな?」

と訳のわからない理由で、サイン会のために本屋を訪れたぽん子さんを秘密基地へと連れ去ったのだ。

「ボスは最近床屋へ行ってきたばかりなんだよぅ!」

訳の分からないことを言いつつ、ネマキマはぽん子さんにボスの後頭部を触らせようとする。

「やめて!私は夫の後頭部のみのソムリエなの!ってか妙なおっさんの後頭部なんて触りたくない!」
「妙な……オッサン?」

ぽん子さんから拒絶され衝撃を受けるボス。

「お前え!ボスになんてことを!確かに妙なおっさんだけどな!」

ネマキマのかばっているようでかばっていない発言に更に落ち込むボス。

「どうして俺の部下はどいつもこいつも余計なことばかり……」

そんないじけるボスを見てネマキマはなにを勘違いしたのか、ぽん子さんを責めたてる。

「ボスヲォ!ボスをいじめるな!」
「いじめてるのはあなたでしょ?」

あまりのばかばかしさにぽん子さんは虚脱したのだが。ぽん子さんがいた場所は悪いことに壇上の端っこだった。

「あ!」

この秘密基地では全身打撲気味のボスがこれ以上、骨皮筋衛門の秘技を受けないようにと、壇をいまだかつてないほどの高さにしていた。普通の人間ならば命を落としてしまう高さの壇上から、ぽん子さん落ちたのだ。

「きゃああああ!」

危うし!ぽん子さん!間抜けなボスとネマキマ、部下達は惨状を見たくないとばかりに手で顔を覆った。ぽん子さんも気を失いかけたその時!

ヒラリ・クルリ・プルン・ボスン♪

軽やかな音と共にふくよかなボディラインが宙を舞った。

「ほ、骨皮筋衛門さん!」

ぽん子さんは筋衛門の柔らかくも力強い秘技で無事安全なところへ、そっと下ろされた。

「ぽん子さん、危ない目に遭わせてすまない……」
「助けに来てくれたじゃないですか!」

頬を赤らめ筋衛門を見つめるぽん子さん。

「いけないよ。その瞳は夫君おっとぎみに向けるものだ」

と涼やかな声をぽん子さんにかけた筋衛門はキリリと壇上を睨みつけた。

「へへへ~ん!この高さじゃ来れないだろう!」

筋衛門を煽るように言うネマキマをボスが慌てて止める。

「バカ者!たった今、ぽん子さんを助けたじゃないか!」
「あ?」

ボスに言われ呆けた表情をネマキマがした頃には、ふくよかなボディラインが壇上のはるか上を舞っていた。

「正義を愛する私に不可能はない!」

そう叫んだ次の瞬間

ヒラリ・クルリ・プルン・ボスン!!!

骨皮筋衛門の秘技がさく裂し、イービル・フラワーの面々は全て倒された。ボスは倒れる寸前に脱出ボタンを押したネマキマにより秘技に遭わなかったのだが。

「俺今回はなにも悪いことシテナインダヨナ~」

気の毒なボスは遥か彼方へと飛んで行った。

☆彡☆彡☆彡

「なんて温かなサイン会なんでしょう」
「みなさん癒されてますね」
「私達もサインもらえてよかった!」

筋衛門の素早い救出活動によりぽん子さんのサイン会は無事行われた。普段は帳面町警察でキビキビと働く女性達も、ポン子さんのサインをもらい幸福に満ち溢れている。

「この度は妻が……ありがとうございました」

ぽん子さんの夫が筋衛門に深々と頭を下げる。

「大したことはしてませんよ」

と鷹揚に笑う筋衛門に尊敬の念を押さえられないぽん子さんの夫。

「あのう、骨皮筋衛門さんを常に感じていたいので「AI骨皮筋衛門」を作ってもいいでしょうか」
「できるんですか?それ俺も欲しいっす!」

ぽん子さんの夫の驚くべき発言に部下が食い気味で反応。

「ははは……」

妙齢の男性の奇妙な申し出にさすがの筋衛門も苦笑を禁じえない。

「もう!筋衛門さんを困らせないの!」

慌てて夫の暴走を抑えるぽん子さん。

「AIなんか作らなくても、今回のことを私がエッセイにするから」

このぽん子さんの発言には夫や部下だけでなく、その場にいた全員が歓喜の声をあげた。

「お願いします!」

「エッセイを出すのはいいですが、秘技のことはご内密に」

赤面した筋衛門は耐え切れなくなり闇へと同化した。

「きゃあああ!筋衛門さんが地下に潜られた!」

☆彡☆彡☆彡

温かなエッセイ集の完成が待ち遠しい記事がこちら👇

ぽん子さん!全身全霊でふざける機会をくださり、ありがとうございました!

素晴らしい企画を仕切ってくれたすのう工場長と波さん、ありがとうございました!