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【#シロクマ文芸部10月②】いろいろ混乱

シロクマ文芸部の1カ月の全お題を使って一つの物語を作っています。レギュラー部員は月初めにお題を全部教えてもらえるので思いつきました。第1回目は20字小説、2回目以降は文字数制限のないお話というスタイルで毎月挑戦中です。

上記プラス、おばあさんがお題から始まる部分が読み聞かせをし、その後に孫との会話が続く形で物語が展開します。2025年、12個のお話を上手く完成させられるか、お付き合いいただければ幸いです。


10月1回目はこちら👇

水色は月の味が知りたくてたまらない。他の色達もそう言われるとなんだか気になり騒ぎ出す。

シャリシャリとした?
ほわっととけるような?
いやカリっとしてるかも?

色々な意見が出るが誰も本当のことは知らない。意見も出つくし無言の時が訪れた。

「月の味ってどんなものだろう」

焦れたように水色が問う。涼やかな色ではあるが、一度気になりだすと水色はしつこいのだ。誰もわからないのに納得するまで質問をし続ける。みなの視線が黒色に集まった。

「早く帰りたいな。何味だっていいよ」

そう考え、うわの空だった黒色は集まる視線に大慌て。

「え?なに?」
「君は夜空を表す時に使われるじゃない?」

橙色が言った。

「私は太陽を表す時にしか使われないもの。月の味なんて知らないわ」

でも、あなたは……周囲もウンウンとうなずく。

「そうだね!黒色!教えてよ!月の味を!」

水色は期待を込めた瞳で黒色を見つめる。

「ううう……つ、月を表す時には黄色を使うじゃないか!」

苦し紛れに話を黄色に振る黒色。

「ええ!でも私はひまわりにもレモンにも使われるから……」
「ほらもう!黒色!教えてよ!」

黒色、絶体絶命の大ピンチ!

📚📚📚

「大変大変~」
「黒さん大変~」

きゃっきゃと笑う姉と弟。

「黒さんはどうやってピンチを乗り越えるかな~」

と言いながら時計を見ると寝る時間はとうに過ぎていました。

「今日はここまで」

えーと文句を言う孫達。おばあさんは優しく布団へ誘います。

「おやすみなさ〜い」

(つづく)

小牧幸助部長、今週もありがとございました。

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