【#創作大賞感想】81(エイティーワン)
TALESで創作大賞恋愛小説部門に応募されている雨後乃筍さんの「81(エイティーワン)」の感想文です。TALESにも推薦レビューを書かせていただきました!
「読み愛」参加作品で完結しています。雨後乃筍さんが描くハードでミステリーな切ない恋愛を体験したい方は上のTALESをクリック!
「読み愛」企画についての詳細はこちら👇
雨後乃筍さんとはU|君色文庫さんのぼっち企画で出会いました。そのため、こちらの作品が「初雨後乃筍作品」となります。つまり、本日私は「雨後乃筍デビュー」をしたんですよね。
いやあ。すごかったです。恋愛小説ではありますが、ハードボイルドなんですよ。ミステリーの枠で応募されていても全く問題のない作品でした。
作品は「81」という言葉にいくつもの意味を持たせながら進みます。
薄幸な女性と男性の先行きがどうなるのか
偶然の出来事は裏で操作されたものか
日常の幸せは簡単に壊される運命なのか
個人の知らないところで国と国の思惑が醜くぶつかり合う姿に思わず「こんな近未来はいやだー」と叫びたくなりました。偶然と思われる出来事が任務遂行のために計画されたものだとわかったときは人間不信に陥りそうになります。
それだけを聞くと、暗く重たいだけの小説のように感じるでしょう?でも、雨後乃筍さんの軽妙な文章がそれを感じさせないんです。冷徹な作戦で動いていたはずの人間が真実に触れたときに、死んだも同然の心は息を吹き返す様子も繊細に描かれており、思わずきゅうっと切なくなるんです。この作品、絶望だけでなく希望も感じさせてくるのが本当にいい。
隣国から送られた工作員と国家情報局の手に汗握る攻防は、まさに秀逸なミステリー。しかし、雨後乃筍さんはそこに男女の愛を程よい配分で絡ませます。
国の思惑に手駒として使われ廃人同然だった工作員が人の情に触れたとき、人間としての感情が沸き上がる様子は純粋な恋愛ものとして涙せずにはいられません。
国と国同士の腹の探り合いに情は不要なときもあるでしょう。しかし、世の中の平和を守っているのは一人ひとりの「愛情」なのかもしれないと感じました。強い信念で日本の平和を守ってくれた保安職員の東さんには申し訳ありませんが、解決の最後の一押しは「薄幸な男女の愛」だったと私は感じております。
👂👂👂
5月11日火曜日からTALESにて連載中。昨夜は3話を投稿しました。
🐌🐌🐌
「愛されタニシ」は今現在も健闘中♪
