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【行動原理】⛰️富士山に登っても人生は変わらないと思っていた⛰️🧗‍♀️


当時の私は何者でもなかった。


25歳で理学療法士の専門学校に入り直し、

28歳でようやく理学療法士になったばかり。


お金もなかった。

肩書もなかった。


でも、不思議と好奇心とエネルギーだけはあった。


そんなある日。

仕事帰りに立ち寄った本屋で、一冊の富士登山の本が目に入った。


「富士山に登ってみたい。」


理由は今でもよく分からない。

山が好きだったわけでもない。

登山経験が豊富だったわけでもない。


ただ、

何かをやってみたかった。

今いる場所から、少しだけ遠くへ行きたかった。

そんな気持ちだったと思う。


私は職場の先輩や同期に声をかけた。

気づけば6人のメンバーが集まっていた。


ところが、その年の登山シーズンは終わっていた。


だったら来年登ればいい。

そう決めて、私たちは月に一度、近場の山に登るようになった。


富士山へ向かうための準備だった。

今思うと、あの時間も楽しかった。


ただ、当時の私は少しひねくれていた。

本や雑誌には、

「富士山に登って人生が変わった」

そんな話がたくさん載っていた。

でも私は思っていた。


「ほんとかよ。」

「富士山に登ったぐらいで人生が変わってたまるか。」


そして、

「人生変わるか試してやる。」

そんな気持ちも少しあった。


迎えた富士山登山当日。

今なら無茶だと言われそうな弾丸スケジュールだった。


飛行機と新幹線で現地へ向かい、

登山開始。

山頂でご来光を見て、

下山して、

また飛行機で帰る。

そして翌日には全員普通に仕事をしていた。


若さとは恐ろしい。

登山中には下界の花火を上から眺めることができた。

高山病になる仲間もいた。

八合目から山頂までは登山者の列が続いていた。

そして迎えた山頂。


無事にご来光を見ることができた。


確かに綺麗だった。

感動もした。

でも正直に言う。

心が震えたわけではなかった。

涙が出たわけでもなかった。

「こんな感じなんだ。」



そんな感想だった。


ただ、一つだけ覚えていることがある。

「イケるじゃん。」

という感覚だった。


そして、

「人間、一歩踏み出せば意外と何でもできるんじゃないか。」

そんな感情が湧き上がってきた。


当時は気づかなかった。


でも数年後になって分かった。

私は富士山に登ったことで人生が変わったのではない。


「自分は一歩踏み出せた人間なんだ」

ということを知ってしまったのだ。


その後、

独り旅を始めた。

サーフィンも始めた。

投資も始めた。

結婚もした。

子供も授かった。

失敗もした。

入院もした。


思い通りにならないことも山ほどあった。

それでも、

何か気になったら、とりあえずやってみる。


そんな生き方だけは残った。

17〜18年後。

私は47歳になった。

4児の父になった。


そして今も、

相変わらず新しいことに首を突っ込んでいる。

最近では、

子供たちと磯へ行き、

海の生き物を観察するためのケースをDIYしようとしている。

傍から見れば大したことではない。


でも私には分かる。

あの富士山の日から、

人生はずっと続いている。

あの頃の私は、

「富士山で人生なんか変わるか。」

と思っていた。


でも実際は違った。


人生を変えたのは富士山ではない。

一歩踏み出した自分だった。



そして私は、

今でもその続きを生きている🤣


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