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#正直になってよかったこと─「出世」を捨てたら、仕事への意欲が戻ってきた話。

私は40代後半のいわゆるロストジェネレーション。

まだ新卒採用が「総合職」と「一般職」に分かれており、女性の半数程度が一般職で就職するような時代に社会人になりました。そんな中、プロジェクトマネージャーとして、結婚や出産も経験し、約四半世紀近くの間、必死に走り続けてきました。

仕事と家事子育てを両立しながら周囲と同じように成果を出し続けるためには、普通の倍働かなければいけなかった。

いつだって「誰かの期待に応える」ことばかり考えてきました。仕事で新しいプロジェクトや役割を打診されたら、断ったことはありません。

私の中のどす黒いモヤ

会社でのある日のこと。上司から「管理職推薦」の話がありました。私は即座に「ぜひ頑張らせてください」と答えました。でもその時に、胸の中がものすごくモヤモヤしたのを覚えています。

私はそのどす黒いモヤに蓋をして、二つ返事で「Yes」と返しました。
いつもと同じように。


立ち止まって初めて見えてきた「私の本音」

そんな私が、とあるきっかけでしばらく休職することになりました。

この静かな時間は、図らずも自分の仕事観を真っさらにして考える機会をくれました。これまでのキャリア、すり減った心と身体。その先で、自分は一体何を成し遂げたかったんだろう。

私は本当にこのまま組織の階段を登り続けたいのだろうか?

私の正直な答えは、「No」でした。

ではどうして、今まで「No」と言えなかったんだろう?

おそらくは、自分の弱い部分や、カッコ悪い見栄、プライドを隠して見ないようにしたかったから。

  • 周囲の期待に応え続けたいという強迫観念

  • 断ることで「戦力外」と見なされることへの恐怖

  • 出世ラインから外れることへの不安

  • 「自分はできる人間だ」と証明し続けたいプライド

この言葉を自分自身の中から引き出すまでに、ずいぶん長い年月がかかりました。隠しておきたかった恥ずかしい自分。でも一旦言語化して眺めているうちに、「なんだか人間らしくていいじゃない」と、愛おしくすら思えるようになってきました。

「戦線離脱」の先に待っていた、等身大の軽やかさ

今回、ようやく自分の本音に正直になれたのは、休職=戦線離脱という経験を通して「完璧主義の自分」を卒業できたからです。

不完全でもいい。
等身大の自分でいい。
自分が本当にやりたいことを、自分らしくやればいい。

自分に素直になった瞬間、驚くほど心が軽くなりました。一度は失いかけた仕事への意欲も、またじわじわと湧いてきています。

ゆるやかに描き始めたライフワーク

これからは、組織を動かす役割ではなく、個に寄り添うための専門性を少しずつ深めていきたいと思っています。

例えばコーチングやカウンセリング。
かつての私のように葛藤を抱える女性や、未来を担う若手のキャリアを支援していくこと。そんな方向性で、いつかライフワークにしていけたら……。今はそんなふうに、自分の未来をゆるやかに描き始めています。

四半世紀の戦いを経て、ようやくスタートラインに立ったような心持ち。なんだかワクワクすらしてきました。

正直になれて、本当によかった。


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橋本海 | hashimoto kai みなさまから頂いたサポートは、新たな学びと価値提供のために活用したいと思っています♪