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2026ワールドビアカップ受賞速報 日本銘柄が金賞5本含む12本受賞、30周年大会で存在感

米国のビール業界団体ブルワーズアソシエーション(BA)が主催する、世界最大級のビール審査会ワールドビアカップ(WBC)の第17回がペンシルベニア州フィラデルフィアで開催され、日本から出品された銘柄は金賞が5本、銀賞が4本、銅賞が3本の合計12銘柄が受賞した。今年は大会創設から30年の節目に当たる。

受賞したのは以下。

金賞

・アメリカンスタイルウィートビア部門:キリンビール「シルクエール 白」

・ハーブアンドスパイスビア部門:CRAFTROCK BREWING「SANSHO LAGER」

・セッションビア部門:奈良醸造「LIGHTHOUSE」

・エクスペリメンタルIPA部門:Bighand Bros. Beer「Flint」

・アメリカンベルゴスタイルエール部門:奈良醸造「FUNCTION」

銀賞

・・果実使用木片・木樽長期熟成サワービア部門:Anglo Japanese Brewing「AJBカシスバレル」

・ジャーマンスタイルピルスナー部門:CRAFT BEER BASE「Southern German Style Pilsner」

・アメリカンスタイルアンバーラガー部門:キリンビール「豊潤ラガー496」

・クラシックアイリッシュスタイルドライスタウト部門:箕面ビール「スタウト」

銅賞

・エクスペリメンタルIPA部門:リパブリュー「ConixブルートIPA」

・ウエストコーストスタイルピルスナー部門:うちゅうブルーイング「宇宙PILS」

・スペシャルティーセゾン部門:家守堂「茶かぶき」


日本の銘柄はこれまで初回の1996年から毎回受賞を果たし、特に2000年の14個(金4、銀6、銅4)や2016年の9個(金5、銀2、銅2)、2025年の13個(金5、銀3、銅5)などで高い成績を残してきており、今回の12個は歴代上位の成績となった。

今年のWBCは創設30周年の節目として、米国フィラデルフィアのペンシルベニア・コンベンションセンターで同時開催されたクラフトブルワーズカンファレンス&ブルーエキスポアメリカ(CBC)に併せて実施された。50カ国・地域の1644ブルワリー・サイダリーから8166銘柄が出品され、113のビール部門と五つのサイダー部門、合計118部門で審査が行われた。審査対象部門は前回の112から増えており、新たにチェコスタイルアンバーラガー、同ダークラガー、メキシカンスタイルのライト、ペール、アンバー、ダーク各ラガー、ライスラガー、緑茶ビール、ウエストコーストスタイルピルスナーなどが加わっている。

注目すべきは出品国別の順位だ。米国に次いで日本が2番目に多く出品しており、カナダ、中国、ブラジルが続いた。世界最大の国際ビール審査会における日本ブルワリーの存在感は、近年改めて高まっている。なお出品数は前回の8300強から微減となっており、米国クラフトビール市場の停滞傾向が反映されたかたちだが、初出場ブルワリーが295社含まれていた点は、一定の新陳代謝が起きていることを示している。 

審査に当たったのは50カ国・地域からの255人で、うち128人が米国外からだった。14セッション・7日間にわたって、審査員にブルワリーや銘柄などの情報を与えないブラインド方式で行われた。

授与されたメダルは最大数の354に対して353で、ベルジャンスタイルヴィットビア部門の銅賞のみ該当なしとなったためだった。

出品数が多かった部門は以下の通り。

・ウエストコーストIPA 293銘柄
・ジューシーまたはヘイジーIPA 274銘柄
・クラシックIPA(旧アメリカンIPA) 205銘柄
・ジャーマンスタイルピルスナー 201銘柄
・ミュンヘンスタイルヘレス 156銘柄

日本勢の銀賞となったCRAFT BEER BASE「Southern German Style Pilsener」は、201銘柄が出品された激戦部門での受賞となる。

なお、インターナショナルライトラガー部門で金賞を受賞した「Kirin Light」は、カテゴリー表記上はKirin Brewery名義だが、所在地が米コロラド州フォートコリンズとなっていることから分かる通り、日本のキリンが日本国内で製造したビールではない。2019年にキリンがオーストラリアのライオン社を通じて買収した米ニューベルジャンブルーイング(フォートコリンズ)が、米国内向けのキリン・イチバンとキリン・ライトの製造・販売を2025年からアンハイザーブッシュから引き継いでおり、今回の金賞はそのニューベルジャン製造分に当たる。資本的にはキリン傘下だが、製造地が日本ではないので、日本勢の受賞数には含めていない。

また2026年大会からは、出品者へのフィードバック制度が拡充されている。もともとWBCは全出品者に対して外観、上立ち香(アロマ)、口当たり、味わい(口に含んでからの味覚と嗅覚)、技術的品質、スタイル適合性の観点からの審査員評価を返してきた。そして今年からは、1次審査を通過した銘柄についてはさらに、2次審査以降の各ラウンドで、他の上位出品銘柄と比べてどう評価されたかをまとめたコメントも追加で受け取れるようになった。受賞に届かなかったブルワリーでも、自社の銘柄が世界のトップ層と比べてどの位置にあるのかを具体的に知ることができるわけで、出品する価値が一段と高まっている。

米国ビールを扱う輸入代理店も出席

写真:Brewers Association、同YouTubeチャンネルから

2024ワールドビアカップのリポートを掲載「ビールの放課後第5号」はこちら

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