尾を噛む現《うつつ》【毎週ショートショートnote:裏お題「無限の尾」】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
( 481 字)
魔除けになるかもしれない。
そんな言葉と共に手渡されたブレスレットを身に付けている。
「少し怖い感じもするデザインだけれど、神秘的ね。ありがとう、大切にするわ」
私がそう告げると、その人は確かに笑って頷いた。それに安堵しし、ブレスをひと撫でしてから私は眠りに就いた。
ぐずぐずしていないで、さっさと出て行ってくれないか。俺の前に二度と姿を見せないでくれ。
何故そんなことを言うの?昨日まであんなにやさしかったじゃないの。
どうだったかな。いずれにしても、もう終わったんだよ。
破れるように視界が暗転し、声が途切れた。……夢だったのか。そう気付いてからも胸の鼓動、その拍動が強い振動を起こして、私の内側を打ち続けている。時計の表示が、私に午前3時50分を告げていた。
顔を洗い着替えをして、朝の支度に取りかかる。いつもより早い時間、いつもと変わらぬ朝を。
朝食が終わり、コーヒーを淹れていると後ろから声が聞こえてくる。
「ちょっとしたプレゼントがあるんだ」
え?プレゼント…… 何かしら。
夫の言葉に答えを返すと、聞き覚えのある声が聞こえてくる。
魔除けになるかもしれない
そんな言葉が。
無限の尾⏩ウロボロスの環 https://bunsekisinri.com/dictionary/jung/uroboros/
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