夜更けの喝采は【毎週ショートショートnote:お題「急性カーテンコール中毒」】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
(527字)
お笑いの世界の頂点を制しお笑いチャンプと呼ばれた、ひとりの芸人がいた。
流行、流行には波があり、頂点があり、下り坂がある。男の人気も同じだった。
落ちぶれた男に来るオファーは少ない。彼のステージは途切れていき、彼の頭と心の中だけで、笑いで観客の心を掴む自分と、それに爆笑する観客の声が響いていた。
「~んなわけ、ねーだろってーの!!」
ある夜、誰もいない公園で、男は持ちネタを披露していた。時間は日付も変わった頃、周りには人影どころかカラスの姿すらない。
「閑古鳥も鳴かねーか……しゃーねーな、こりゃ」
男がそう自嘲した時に、耳に一つの拍手が響く。空耳もここに極まれりか。男は心の中で呟いて振り返った。そこに若い女性が立っている。
「えっと……あれ、アンタ。どこかで会ったような。い、いや、ナンパとかじゃなくって」
初対面の女、その顔に見覚えがある気がして、男は言い訳をしながら言葉をかけた。それを聞いて女の唇が語り出す。
「私もあなたを見たことがある。テレビでね。私も同じなの。1年前まではスケジュールびっちり詰まってたんだけどな、これでも」
アイドルと元お笑いチャンプ。過去からのカーテンコールを浴び続ける二人は、互いへ喝采を送りつづけた。夜が明けるまで。
今回の拙稿は、プロットをGeminiに書いてもらいました。本文は私が執筆しています。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
#毎週ショートショートnote
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©2023-2025 Harunaga Mutsuki
サムネもGemini。拙稿のふたりを描いてもらいました。少々地味(苦笑)なので、同じプロンプトをBingイメージクリエーターにて👇(4枚連結)

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