見出し画像

【シロクマ文芸部:お題「鍋の具は」】

小牧さん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。


(521字)


鍋の具は普通でいい。自分が望んでいるのは、締めの雑炊だ。

のっけからモチベーションを激下げする台詞をはかないで欲しい。そんなことを言っていて「魚より肉がいい」「肉団子にレンコンを混ぜてほしかった」等々、中々な要望を告げてくるのは、どこのどなただと言うのか。

今夜の鍋は「寄せ鍋」に分類できるだろうか。白菜、春菊、油揚げ、ごぼう、焼き豆腐。鶏もも肉、鶏ひき肉の肉団子。出汁は鶏ガラにカツオ昆布出汁、薄口醤油、日本酒少々、隠し味にみりん。

なるべくシンプルに、汁ににごりを出さぬように具材を選び、白菜の芯から鍋に入れていく。焼き豆腐が鍋に入った頃には、野菜と肉は食べ頃。


「うどんも旨いよな。鍋には冷凍麵が案外合うんだよ」

炊きたての新米はお気に召さないとおっしゃるので?


「……いや、今日は雑炊だ、雑炊。次回の予習ってことで」


あいからわず調子がいい。
まあ、今はそんなことより、さっと水洗いしたご飯が出汁を含んでふんわりとした瞬間を見逃さないことが大切。それが玉子を投入する合図だから。


秋冬は鍋がおいしい季節。
鍋をめぐってあれこれ言い合う季節でもある。

来週は魚介にしようか、と考えはじめている私も、単純といえば単純。寒い季節、鍋の魔力には、誰も勝てはしない。


   — Fin —


#シロクマ文芸部
#鍋の具
#お題で書いてみた
#掌編小説
#AIとやってみた
#AdobeFirefly
#66日ライラン



サムネ(見出し)と同時生成。トマト鍋……?Adobe Fireflyです。
こちらもFirefly 。縦長画像で生成。


©2023-2025 Harunaga Mutsuki

いいなと思ったら応援しよう!

春永睦月 拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。