駄菓子屋のおみくじ【毎週ショートショートnote:お題「十中八九七五三」】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
今回はGeminiにプロットを出してもらいました。本文執筆は私・春永睦月です。
( 545 字)
その日の放課後、少しだけ寄り道をした。目当てのコンビニにたどり着く少し前、ある建物が目に入ってきた。
「川田駄菓子屋」
こんなお店、あったっけ?不思議に思いながら中に入ってみた。
「十中八九あたるくじ」「七五三の思い出飴」。
聞いたことも見たいこともない品たち。何だろうと思う前に、店のおばさんから声が掛かる。
「『思い出飴』は名前そのままだよ。「くじ」は10円で3回引けるよ。十中八九、何かがあたるから」
僕はおばさんにうなずいて、10円を渡し、くじを3回引いた。
くじはおみくじにもなっていて、何か文章が書いてある。
【失せ物、必ず見つかる。あきらめずに探すことが肝要】
「なくしたものが見つかるから、あきらめないで探せ、そう書いてあるんだよ」
おばさんがそう説明してくれた。
「それで見つかったってのか、このキーホルダー」
「そうなんだよ。不思議な店だったんだ」
親友の翔太に、駄菓子屋から帰って自分の部屋を探して見つけたキーホルダーを見せながら、店の話をしたのは次の日のこと。放課後、翔太と二人で店のある場所に向かったけれど、そこは「▲■会社所有地」の立て看板が立っているだけだった。
キーホルダーみたいに、あの店、あのおばさんにも、また会えるかもしれない。僕はそう思って、今も時々あの場所で探し物をしている。
- 完 -
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