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希望を贈る挑戦。再生は、まだ始まってすらいない

HARUMEKIというブランドを立ち上げたとき、 それは決して「かわいい和雑貨を作ろう」というだけの想いではありませんでした。

むしろ、そこには切実な現実と向き合う決断がありました。

父が守ってきた雛人形の会社――その継続には、 大きな負債がのしかかっています。 そして、今も会社の主力は雛人形事業です。

金襴和雑貨だけでそのすべてを支えるには、 まだまだ大きな時間と労力が必要です。

だけど。

私は、あきらめたくなかった。

「この会社は、まだ変われる」 「この文化は、まだ未来とつながれる」

その可能性に賭けて、私はHARUMEKIを始めました。

金襴を、もっと自由に。 金襴を、もっと日常に。

その美しさを知っているからこそ、 特別な日にしまいこむのではなく、 毎日の暮らしの中で楽しんでほしい。

HARUMEKIは、そのための“風穴”だったのです。

すぐに結果が出るなんて、思っていない。 むしろ、これはまだ“始まりの手前”。

でも、動かなければ何も変わらない。

まずは日本で、共感を集めながら、 いつかは海の向こうへも、金襴の文化を届けたい。

そしてその“いつか”の可能性を、実際に感じた出来事がありました。

あるとき、雛人形の方の会社で、ひとつの依頼を受けたのです。

「アフリカの生地を使って、雛人形を作ってくれませんか?」(写真)

驚きました。 けれどその瞬間、はっきりと感じました。

文化は、国境を越える。

伝統は、変わってはいけないものではない。 むしろ、交わることで生きていく。

この小さな出会いは、HARUMEKIがいつか世界へ羽ばたくための、 最初の“予感”のようなものでした。

これは、「伝統を守る」だけじゃない。 「未来へ、贈りなおす」という挑戦です。

再生は、まだ始まってすらいない。 だけど今ここから、一歩ずつ、確かに歩み出すのです。

▶ 次回|第15話:ECサイト立ち上げへ。いま、届けるための準備を。

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