3兄弟をモンテッソーリ保育園に通わせて9年。実際に子どもはどう変わったか【シリーズ第1回】
3兄弟をモンテッソーリ保育園に通わせて9年。 3人とも、共通して育った力がありました。
それはこの3つです。
自分のことは自分でやる
自分のペースを崩さない
小さい子の面倒を自然に見る
逆に「期待していたほど育たなかったこと」もあります。 それは記事の後半で正直に書きます。
僕は3兄弟(9歳・6歳・2歳)を、3人とも同じモンテッソーリの保育園に通わせています。 長男が0歳で入園してから、もう9年。
「モンテッソーリって実際どうなの?」 「子どもは本当に変わるの?」 「3人通わせるってどう?」
このあたりのリアルな観察記録を、これから10記事以上のシリーズで書いていきます。
今日は第1回・全体像として、9年で見えてきたことを書きます。
なぜ3人ともモンテッソーリを選んだのか
最初に、選んだ理由を書きます。
僕がモンテッソーリ保育園を選んだ理由は、シンプルでした。
「自分のことは自分でやる」を、環境で教えたかったから。
僕は営業を14年やってきて、結果を出す人と出さない人の違いを散々見てきました。 結果を出す人は、全員『自分のせい』にしていた。 逆に、結果を出さない人は、必ず誰かのせいにしていた。
これ、幼少期からの環境で決まるんじゃないか、とずっと思っていたんです。
「やってもらう」が当たり前で育った子は、大人になっても「誰かがやってくれる」を待つ。 「自分でやる」が当たり前で育った子は、大人になっても自分で動ける。
モンテッソーリ教育は、「自分でできた」を環境で積み上げていく教育です。 3歳の子が自分で野菜を切る。靴を自分で履く。コップを自分で運ぶ。 全部、保育園の中で「やらせてもらえる」環境がある。
これだ、と思いました。
9年で見えた、共通して育った3つの力
3兄弟は性格が全然違います。 のんびり長男・頑固な次男・やんちゃ三男。
それでも、3人に共通して育った力がありました。
① 自分のことは自分でやる

これが一番、目に見えて育った力です。
象徴的な場面を1つ書きます。
2歳の三男が、自分で服を脱ぎ、脱いだ服を洗濯機に入れて、お風呂に入っていく。
これ、ある日何気なく見ていたら自然にやっていました。 「お風呂入るよ」と言ったら、リビングで服を脱いで、自分でぱたぱたと洗濯機まで運んで、ぽいっと入れてからお風呂場に向かう。
2歳ですよ。 家で誰も教えていません。
これが、モンテッソーリ保育園に通っている子のリアルです。
具体的に書くと、3兄弟は3歳になる頃には以下を全部自分でやるようになっていました
朝の着替え(下着・靴下・服・自分で選ぶ)
食事の前後の準備と片付け(ランチョンマット・コップ運び)
保育園バッグの中身の入れ替え
食器を流しに運ぶ
ハンカチをポケットに入れる
「やってあげる」を保育園と家でほぼゼロにしてもらえたので、「やってもらう」を期待する習慣が育ちませんでした。
特に長男は、「お父さんやって」と言わない子になりました。 9歳の今、宿題から朝の準備まで、全部自分でやります。 僕が口を出すのは、本人が「これどうしたらいい?」と聞いてきた時だけです。
② 自分のペースを崩さない
これは意外な収穫でした。
モンテッソーリ教育は、「今、自分が興味を持っていること」に集中させる時間を大事にします。 他の子が違うことをやっていても、関係ない。 「自分が今やっていること」が最優先。
これを3年間繰り返した結果、3人とも『他人のペースに巻き込まれない子』になりました。
特に次男(6歳)が顕著です。
これも具体的な場面を書きます。
保育園の授業参観の日、お絵描きの作業時間がありました。

合図と同時に、ほとんどの子が周りをキョロキョロして、隣の子が何を描いているか、どう始めているかを確認していました。 そりゃそうですよね、親が見ているし、緊張もする。
でも、次男だけは違いました。 合図があった瞬間、誰も見ずに、すっと画用紙に向かって、自分のペースで描き始めた。 周りの子たちが落ち着いた頃、次男はもう半分くらい絵を完成させていました。
それを見て、僕は思いました。 「ああ、こいつ、本当に自分のペースで生きてるな」と。
正直、親としてはこれが一番疲れる特性です。 家でも、ズボンは自分が決めたもの以外は履かない。 お風呂より遊びが優先で、こちらが「早く!」と言っても動かない。
でも、長期的に見れば、自分軸が強い子に育つのは確実です。 人の目を気にして自分を見失う大人より、自分の軸で生きられる大人の方が、これからの時代は強い。
③ 小さい子の面倒を自然に見る

モンテッソーリ保育園は、異年齢混合クラス(縦割り)が基本です。 3歳〜6歳が同じ部屋で過ごす。
これが、他の子の面倒を見る習慣を作ります。
3兄弟の中で、これは普段の生活でハッキリ見えます。
お出かけの準備をしている時。次男(6歳)が、何も言われずに2歳三男の靴を履かせてくれている。 僕や妻が「やって」と頼んだことは一度もありません。 気づいたら、玄関でしゃがんで、三男のスニーカーをマジックテープで留めてあげている。
夜のお風呂タイム。長男(9歳)が三男をお風呂に入れてくれる。 頭を洗ってあげて、体を洗ってあげて、湯船で遊んでくれる。 もちろん毎回ではありませんが、お願いね〜というだけで結構やってくれます!

3兄弟だから当たり前、と思うかもしれません。 でも、僕の周りにいる「3兄弟・3姉妹」のお父さんに聞くと、そうでもないらしいんです。 上の子が「俺は知らない」と関わらない家庭も、普通にある。
長男も次男も、小さい子に自然と優しい。 これは、異年齢混合の環境で「下の子に教える」を3年間やってきた経験値だと、僕は思っています。
期待していたほど育たなかった、3つのこと
ここから正直に書きます。 モンテッソーリで育てれば全部うまくいく、なんてことは絶対にない。
僕が「期待していたほど育たなかった」と感じることが3つあります。
① 友達との衝突への耐性
これは、自分軸が強くなった副作用です。
3兄弟とも、他人と衝突した時の折り合いをつける力が、強いとは言えません。 特に次男は、自分が決めたことを譲れない傾向があります。 「自分のペースを崩さない」が、悪く出ると「人に合わせない」になる。
ここは家で意識的にバランスを取る必要があります。
② 競争意識
モンテッソーリは「他人と比べない」を徹底します。 これ自体は素晴らしいんですが、競争で伸びるタイプの子には物足りないかもしれません。
長男は競争にあまり興味がないタイプなので問題なかった。 でも、勝ち負けが好きな子には、別の刺激が必要かもしれません。
③ 「言われた通りやる」力
これは賛否分かれるところですが、書きます。
モンテッソーリで育つ子は、「自分で考えてやる」が強い反面、「言われた通りに正確にやる」が苦手な傾向があります。
これは長男を見ていてはっきり感じました。 小学校に入って、指示通りに動くことが求められる場面で、長男は最初少し戸惑っていました。
ただ、これはマイナスではなく特性だと僕は思っています。 言われた通りにしか動けない大人より、自分で考えて動ける大人の方が、これからの時代は強い。
9年間の観察データまとめ
ここまでの内容を、表で整理します。
領域育った力育たなかった面生活習慣自分でやる力(特になし)集中力自分のペースを保つ力他人と合わせる力人間関係年下への優しさ衝突時の折り合い学び方自分で考える力言われた通り動く力
9年経って、僕がモンテッソーリに対して思うこと
正直に書きます。
モンテッソーリは、万能ではありません。
でも、「自律した人間」を育てる土台として、これ以上の環境を僕は知りません。
僕は営業を14年やってきて、世の中のサラリーマンを大量に見てきました。 「言われたことしかやらない大人」は、これからの時代、本当に厳しい。 AIが入ってくる時代、「自分で考えて動ける人」しか残らない。
息子3人には、サラリーマンとしてうまくやることより、自分で人生を作れる大人になってほしい。 そのための土台として、モンテッソーリ保育園を選んだ判断は、9年経った今、間違っていなかったと言えます。
このシリーズで書いていくこと
この記事を起点に、これから10記事以上のシリーズで書いていきます。
長男・次男・三男それぞれの変化(個別記事)
0〜3歳・3〜6歳・小学校入学後の変化(年齢別)
小1の壁で先生から言われたこと(検索需要MAX)
生活習慣・人との関わり・学び方(テーマ別)
「期待通りに育たなかった」もっと深い話
保育園に通わせなくてもできる家庭での実践
「モンテッソーリ気になってるけど、リアルどう?」というパパママの参考になればと思います。
まとめ
3兄弟を9年モンテッソーリ保育園に通わせた
共通して育った3つの力:自分でやる・自分のペースを保つ・年下に優しい
2歳が自分で服を脱いで洗濯機に入れる、6歳が三男の靴を履かせる、9歳がお風呂に入れる
期待していたほど育たなかった3つ:衝突への耐性・競争意識・指示通り動く力
それでも、9年経って「選んでよかった」と言える教育環境
万能ではないが、「自律した人間」を育てる土台としては最強
「モンテッソーリ実際どうなの?」というパパママに、これから10記事以上で答えていきます。
最後まで読んでくれてありがとうございます。 このシリーズの次回は、長男(9歳)が9年でどう育ったかを詳しく書きます。
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