第16話 レイ 抱きしめられる!!?💘
本記事は、原作者の許可を得て、noteへ掲載しているものです。無断転載ではありません。
原作:ファソー・スピネル
著者:神室海夜
※2026年5月26日時点の原作掲載本文をもとにしています。
🟨前回までのあらすじ🟨
アニガハ島で長老から船を譲り受けたみこと。
船の帆には、ガラヒ と書かれていた。
村人の盛大の見送りを受けたみことは、
気持ちよく、アニガハ島を出航した
リピン島を目指して!
………までは、良かったが、
船には、こっそりとマイテが乗っていた。
さらに、みことは、手ぶらで出航してしまった。
お腹が空いた! みことは、船内を探し、
ボロボロの猫缶を見つけ、
みこととマイテは、食べる決意をした!
……したが、突如空中からレイが、現れ、
猫缶を食べるのを阻止!猫缶は海の藻屑に…。
レイは沢山の食料をもってきていた。
レイも自分の夢のため、みことについてくという。
船を降りないマイテとレイ。
船から降ろしたかったみこと。
この3人の珍道中は、どうなることやら。
リピン島には、無事たどり着けることやら。
🟨第16話🟨
レイ:引き返さなくていい。
レイは、腕を組みながら、みことの方は向かず、
リピン島を見つめながら言った。
みこと:なんでだ?
レイ:………みなまで言わすな!
みこと:帰れなくなるぞ。
レイ:そのうち、帰れるんじゃろ?
みこと:………?
レイ:あ"〜〜、なんか、しゃくじゃが!!
わしの夢のためじゃ!
みこと:………?
レイ:みことは、わしの神と言ったじゃろ?
わしの夢は、
いつか仕える主君のために、
忍術を磨き、鍛練し、
主君をお守りする事じゃ。
それが猫人としての使命であり、
祖先が成す事が
出来なかった積年の想いじゃ。
だから、ついていく。
そして、みこと。
おぬしは、王になるのじゃ。
みこと:おれ、王には ならないぞ…。
レイ:なるんじゃー!!
また、いつものカラスも食べない喧嘩が始まった。
マイテ:にゃはははは(笑)
レイ。楽しそうにゃ。
奇妙な3人組が結成された。その3人組を載せて、
船は、リピン島へ向かっている。
果たして、リピン島へたどり着けるのか?
ログタガ一家と、何かがあるのか?
3人の珍道中は、まだ始まったばかり…。
レイ:みこと。おぬしについていくには、
もう一つ理由がある。
みこと:なんだ?
レイ:パゴとアガトがリピン島で働かされておる
二人を助け出したい。
みこと:……あぁ。分かった。
みことは、察した。
みことは、上を見上げ、気になっている事があった
みこと:帆に書いてある ガラヒ って
なんだ?
レイ:じいの名じゃ。
レイは腕を組みながら、答えた。
みこと:ふ〜ん。
みことは、興味がなさそうだった。
みこと:じゃあ、この船は、ガラヒ船って呼ぶか。
…………
…………
…………
道中、色々あったが、
リピン島についた。
アニガハ島より、栄えた町があるように見えた。
みこと:ようやくついたな。
マイテ:人がいっぱい、いそー(笑)
マイテは、船のふち から、体を乗りだす
レイ:マイテ。気をつけないと、
落ちるぞえ。
ガラヒ船を波止場にとめた。
みこと:この最中と
チョウキョダイウオは、
本当に うめ〜。
マイテ:本当にうめ〜♪
みこととマイテの手がとまらない。
みこと:これだけあれば、
当分、食べていける(笑)
マイテ:にゃはははは(笑)
シュ…………
何かがマイテの前を横切った!
みことが次の最中に手をのばす。
みこと:ん……? んんん…?
みこと:ない!!!
マイテ:ない!!!
レイが飛んでやってきた。
レイ:どうしたのじゃ?
みこと:おれの最中がない!!
マイテ:わたしの魚もない!!
レイ:そんな馬鹿にゃ!?
こつぜんと、食料を入れてた荷物がなくなった。
レイ:もう全部食べたのか!?
みこととマイテは、口いっぱいに
食べ物が入っていたが、
首を必死に横に振る!!
レイは、疑わしい目で二人をじっと見る…。
レイ: (じぃ………)
二人は必死に首を横に振る。
レイ:あれが無きゃ、野垂れ死にぞい!
マイテ:何か、いたにゃ!!!
みこと:まさか、とられたのか!?
みことは、船の周りを見に行った!
みこと:いたっ!!あれだ!
遠くの方に、見覚えのある荷物が、動いている。
今にも見えなくなりそうだ。
みことは、船を飛び降りて、
荷物の方へ向かっていった。
マイテ:………
マイテ:行っちゃったねぇ。
レイ:みことに任せておけば、
大丈夫じゃろ。
わしらは、町を見ていると
するかえ?
マイテ:うんー♪
レイはマイテの手を握り、船を降りた。
マイテとレイにとっては、
初めての町。
マイテは、ワクワクしてご機嫌だった。
レイも内心 心が躍って ワクワクしてた!
マイテとレイは、町に入ったが、
そのワクワクは、見事に打ち消された。
レイ:なんじゃい、これは!?
マイテ:廃墟……?
レイ:いや、人はいる…。
マイテ。 わしから離れるなよ。
マイテ:うん。
町の通りに
ポツポツと人がいるが、
フラフラと歩き方がおかしい…。
レイとマイテは、町の奥へ進んだ。
レイ:人が襲ってくる気配は無さそうじゃな。
……酒場があるな。
マイテ:なんか、この町、不気味じゃね。
『これ!! 聞こえとるか? これ!!』
レイは何かで叩かれた!
レイ: !!?
レイは後ろを振り返る!!?
レイ:何者じゃ!!?
レイの後ろには、杖をもったマイテぐらいの
大きさのおばあさんがいた!!
おばあさんは、何度も杖でレイを叩く。
おばあさん:あたしの足を踏んでる!!
レイは、足元を見ると、
おばあさんの足を踏んでいた…。
レイはとっさに離れた
レイ:かたじけない!!
ふかぶかと謝罪した。
おばあさん:まったく、最近の若いもんは…。
そこのちっこいの。
ちょっとこっちへ来い。
マイテは、おばあさんに近寄った。
マイテは、おばあさんの頭の上の方をみて、
自分の方が大きいと思った。
レイ:危ない、近づくな!
おばあさん:やっと来たの。
これをやるから、
あんたは、また明日、
あたしの所に来な。
……ん?何を見てるんじゃ?
マイテは、おばあさんから、
巾着のようなものを受け取り、
おばあさんの頭の上をじっ と見てた。
(わたしの方が大きい…)
マイテ:なんでくれるの?
おばあさん:あんた達は、これがあれば、
すこしは、ましじゃろ?
明日あたしの所に来る。
分かったかい?
マイテは、おばあさんに力強く
手を握られた!
マイテ:う…うん。
マイテは、引き気味に頷いた。
レイがとっさに動き、
マイテからおばあさんの手を振り払った!
レイ:おぬしは、一体なんなんじゃ?
おばあさんは、驚き、後ろずさりをした
おばあさん:案ずるな!
あたしは、怪しいものではない!
レイ:……(充分怪しい…)
マイテ:……(すごく怪しい…)
レイ:この町もなんか、おかしい。
人がフラフラしとるし、
どうしてじゃ?
おばあさん:それは、ログタガのせいじゃよ。
今はどうにもならん。
気にするな。
レイ:ログタガ?
パゴとアガトというものは、
知らんか?
おばあさん:ログタガの所じゃろう。
この町の奥にログタガの住処がある
レイ:疑ってすまなかった。
かたじけない!
おばあさん:気にするな
おばあさんは、声を震わせながら、
レイの右腕をさすり、レイをそっと抱きしめた。
レイ:じゃ!? ばあさん!!
なにをするんじゃい?
レイは、おばあさんを引き離した。
レイ:マイテ。いくぞい!
レイはマイテの手をひっぱり、
おばあさんから離れた。
………
………
レイ:よく分からん、ばあさんじゃったの。
マイテ:そんな、悪い人には思えなかったよ?
レイ:悪い人では、ないようにも思えるが、
この町も、そうじゃが、
なんだか、気持ち悪いの。
レイとマイテは、酒場に入った。
カランカラン(呼び鈴)
酒場の主人:珍しいな。お客さんかい?
レイ:いや、金は持っておらん。
酒場の主人:なんだい。
じゃあ、水しか出せねぇぞ。
レイ:ありがたい。
町で初めてのまともな人だった。
レイ:主人。
パゴとアガトというものを
探している。知らないか?
酒場の主人:そりゃあ、
ログタガの所じゃないか?
レイ:やはり、ログタガか。
この町の人間は、どうしたのじゃ?
酒場の主人:ログタガに連れていかれたか、
それか、ここの町にいる奴は、
大体おかしくなっちまってるよ。
レイ:なぜじゃ。
酒場の主人:おれも詳しくは、
分からないが、
ログタガがきてから、
このざまさ。
おれは、腕が不自由なのと、
酒場をやっている事で、
おかしくは、させられてないんだ。
カランカラン(呼び鈴)
酒場の主人は、バツの悪そうな顔をした
たちのわるそうな男が数名、
酒場に入ってきた。
たちのわるそうな男達:
マスター。酒くれー!酒ー。
酒場の主人:いらっしゃい!
はい、ただいま。
酒場の主人はお酒の用意をする
たちのわるそうな男達:
おっ。こいつは、珍しい!
猫人のガキだぜぇ。
こりゃ高く売れるな。
マイテ:何をするんじゃ!? はなせ!
レイがとっさに割って入る。
たちのわるそうな男の手首を掴む。
レイ:外に出ろ!
たちのわるそうな男達:あん!やんのか!?
レイと
たちのわるそうな男達は、外に出た。
一方、その頃、みことは というと。
荷物を追っていた。
みこと:荷物は、どこだ〜!?
みことは、荷物を追いかけてきたが、
見失った。
みことは、荷物を見失った付近を
探していた。
みこと:(あそこに穴ぐらがあるな)
(あそこに荷物は、あるかな?)
みことは、穴ぐらをみつけ、
穴ぐらの中を進んでいった。
穴ぐらの奥は、少し広くなっていた。
みこと:あ"ー! 見つけたぞー!!
『ぎゃーー!!?』
薄暗かったが、みことの荷物があった。
荷物の近くにいた2️⃣本足の白い動物が、叫び声をあげた!
白い動物のもっと奥に、
15匹程度の4本足の白い動物がいた。
その動物達は、むしゃむしゃと、
最中と、チョウキョダイウオの干物を
食べていた。
みこと:おれの最中を返せーー!
2️⃣本足の白い動物:あわわわわ……
なんでここが分かったんだ?
みこと:追っかけてきた!
おれ達の最中を返してもらうぞ!
みことは、腕をまくる。
2️⃣本足の白い動物:すみません!!!
お返しします!!
許してください!!
みこと:ん? 分かればいいんだ。
ひとのものをとったら、だめだぞ!!
2️⃣本足の白い動物:
ごめんなさい!
ごめんなさい!
みことは、荷物を取り返そうとした時、
みことは、よくよく、2️⃣本足の白い動物と
奥にいる4本足の白い動物達を見た。
奥にいる4本足の白い動物は、
ひどく やつれており、
荷物をじっと見て、涙を流していた。
なかには、子どもも混じっており、
最中を美味しそうに食べていた。
みこと:………
やっぱ、この荷物は
要らねぇや。
こんな、汚れた荷物の食い物は
汚くて、おれは、食えねぇ。
おまえらに、やるよ。
2️⃣本足の白い動物は、嬉し涙を流し、
両手で最中を握り、ふかぶかとお辞儀をした。
みこと:そういえば、おまえ、
しゃべっていなかったか?
………
2️⃣本足の白い動物:はっ!? (,,゚Д゚)
(しまった!?)
話す2️⃣本足の白い動物と遭遇してしまったみこと。
第17話に続く
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原作:ファソー・スピネル
著者:神室海夜
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