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映画「バナ穴 BANA_ANA」2026年 日本(@109箕面シネマズ)脚本・監督:山内ケンジ  出演:稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾

映画「バナ穴 BANA_ANA」2026年 日本(@109箕面シネマズ)脚本・監督:山内ケンジ  出演:稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾

 新しい地図の3人が揃って映画に出演する。しかも脚本・演出が山内ケンジさん。さらに、家から一番近い劇場での公開。これは何かのご縁ではないか?と思い朝から映画館に行く。

(扉画像は公式HPより引用))


草彅さん直筆サイン入りポスターが!


高齢化社会を目の当たりにするように、朝9時過ぎの映画館は当日のチケットを求めて並ぶ人で行列が出来ていた。コロナ禍と高齢化の進化で私たちの行動は朝寄りにシフトしている。でも、この映画には宵っ張りの夜型のご婦人(趣里)が登場するのだが。(笑)

 この映画の面白いのは主役の3人が現実の稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾として登場しているところ。観客がどう見ているのか?という大きな視点での認知があってこその創作。特に日本ではこの3人を、さらに草彅さんは韓国でも、知らない人がいないキャラクターたちであるので、それをそのまま活かす方向で考えたということなのだろう。「城山羊の会」という演劇ユニットを長年やっている山内ケンジさん。https://shiroyaginokai.com/

 この映画にも白山羊が登場しているのはたぶん必然ではないだろうか?そしてその山羊がいい芝居をしてくれている。(見てのお楽しみ)笑。
この映画、山内さんの舞台にも似た「艶笑喜劇」的な風合いが強く、独特のユーモアを醸し出す。
 場所は南海の孤島?の、ような、設定。エンドロールを見ると、天草諸島のどこかで撮影されたのではないか?と推測する。その無国籍な島にやって来る草彅さんと香取さん。浜辺で何人かの人と出会う。この浜辺のシーンを見て、以前、山内さんが演出した静岡放送と静岡新聞の爆笑CMを思い出す。しかも面白いことに先日、そのCMに出演している方が現在は生成AIでの動画制作などをされていて、その方のお話をたまたま京都で伺い、終了後に少しその方と、このCMのことをお話した。その方はイケメンサーファーの一人です。笑 動画はここで見られます(ただし音声は聞こえません)https://www.youtube.com/watch?v=BDZcJCoquTo

内容の説明は以下にありました。http://cm-watch.net/sbs-shizuokabrothers/

 
 映画の舞台が無国籍な国なので外国人の俳優さんたちも多数出演し、言葉も何か国語かが使われて字幕が入るという仕組み。外国人と日本人を同一化していくみたいな手法も山内さんらしい。ここにその片鱗を残している山内さん演出のCMが。https://www.youtube.com/watch?v=GwUnD_0tYL0

不条理とシュールさと独特なお色気とお笑いが混在した映画。時々シュールな映像が登場し、1960年代から70年代などのシュールレアリズムの運動が盛んだったころの映画のテイストを思い出す。増村保造監督の「盲獣」とか?

海岸を通過して、バナナを出しているお店に2人は到着し、バナナ料理を食べるのだが、そこで何故かお店のライブに出演している稲垣吾郎に出会う事になる。吾郎ちゃんはこの島でファーストサマーウイカの娘の家庭教師をすることとなり、そして…。という昼メロのような物語が並行して語られる。エルンスト・ルビッチやビリー・ワイルダー、ウッディ・アレン的な色っぽい喜劇があっけらかんと語られる。
 本作は、適材適所で新しい地図の3人の個性を生かしながら物語を組み立てている。香取慎吾の絵の創作のエピソードも!https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/shingo-katori-interview-2023-01

何十年にもわたって主演の3名とマネージャーの飯島三智さん(本作ではギークピクチャーズの社長の小佐野保氏とともに製作総指揮に名を連ねている。)そして彼らの表現をともに支え創作したクリエイターたちの歴史があってのことではないか?ちなみに企画協力として、CM業界で有名なプランナーの多田琢、山崎隆明、権八成裕がクレジットされていることも、その歴史と人間関係を証明している。

結局、誰がやるか?誰とやるか?であって、どこの組織とやるかという問題ではないのでは?

 同時にお笑いの中にこの映画は高齢化の介護が必要な社会、そして、戦争がいたるところで起きるような社会が並行して描かれている。もはや他人事ではないこうした課題は資本主義社会の行きつく必然なのか?それらのことを暗喩しながら物語は進む。

見終わって、この映画はどういう映画なんだろう?と不思議そうに考える、稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾のファンの方も多いのではないか?しかし、これをきっかけにこんな表現の映画があるんやとか、ここで暗喩されている戦争や軍隊、そして格差や高齢化の課題がある種のサブリミナル的にファンへ向けていい意味で浸透していくのではないか?そうして、機嫌よく歳を取りながら俳優たちとファンたち、そして創作者のクリエイターたちが共に歳を取り、その中でどのようにして生きて行けばいいのか?ああ、こうやって生きていてもいいんだ!というようなことを笑いの要素にまぶしながら、あの映画はどういう意味だったのか?とまた、時々思い出しては考えるような映画になっているのではないか?みたいなことを夢想した。

「アジアのユニークな国」で主演されていた鄭亜美の軍医の役と趣里演じる夫人のお屋敷で執事をされていた吹越満さんの芝居が印象的だった。

上演時間88分。詳細は公式サイトを!

映画を見て描いたファンアート(?)的な。笑







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