【勝手に春〜と共に賞・短歌】
昨年の春、「宇宙杯」から始まりました短歌部門。
夏の「鶴亀杯」、秋の「十六夜杯」、冬の「白熊杯」、
そして今回のライラック杯と5回目になりました✨
「宇宙杯」 141人 (335首)
「鶴亀杯」 124人 (336首)
「十六夜杯」 132人 (332首)
「白熊杯」 149人 (382首)
「ライラック杯」 148人 (389首)
「ライラック杯」も大変多くの方が参加されて、その内の約3割の方が、
短歌部門初参加の方でした。
きっと、沢山の新しい出会いが生まれたのではないでしょうか🍀
嬉しいことですね。
どの方の短歌もその方の個性があり、魅力あるものでしたが、
勝手に賞ということで、
私が“特に好き”な短歌を8首選ばせて頂きました☺️
(順番は投稿順です)
【ricochet5さん】
ほの白き 千鳥ヶ淵の夜桜が
二人の胸に明かり灯せり
夜、ライトアップされてぼんやり浮かび上がる桜。
そして、二人の胸に明かりが灯る。
このほのかに白く輝くような桜と、二人の胸にぽっと灯った明かりが呼応しているように感じられます。
周りは夜桜を見物する人で賑やかなのかもしれませんが、この二人の間に流れる時間はとても静かで温かな時間なのではないかと思いました。
【これでも母さん】
夜桜の欠片もろとも消えてゆく
二人の覚悟月が聞いてた
夜桜 欠片 もろとも 消えてゆく 覚悟 という言葉。
夜桜は、とても幻想的に見えるものだと思いますが、ここでいう“夜桜”は、
ライトアップされている“夜桜”ではないような気がします。
その夜桜の欠片もろとも消えてゆくと。
月だけが聞いてた、この二人の覚悟はどんなものなのだろうかと、想像が膨らみますね。
覚悟 という言葉に負けないくらい、短歌全体から強さが伝わってきます。
【八木耕介さん】
七年前小さな君が芽を出して
今日満開の卒園スマイル
小さな君が芽を出して という表現がいいですね。
とても小さくて可愛らしいお子さんを想像させてくれます。
卒園スマイル という言葉も印象に残りました。
笑顔 ではなくて スマイル という言葉から、とても軽やかな響きも感じられますし、満開の という言葉から、満面の笑みが思い浮かびます。
読んでいてとても幸せな気持ちになりました。
【オラヴ153さん】
くるくるとまわるスカート幼子と
ダンスをするよに花びらも舞い
くるくるとまわるスカート。
スカートがくるくるまわるくらい、元気よく弾けるように飛び回っている女の子が、目に浮かびます。
そこに桜の花びらが舞っている。
この楽しそうな女の子に惹かれて、桜の花びらも踊り出してしまったかのようですね。花びらもなんだか楽しそうに感じられます。
頭の中に絵や映像も浮かびました。
【Momocoさん】
空高く風に揺蕩う花びらが
はじめてふれる柔らかなつち
はじめてふれる柔らかなつち という言葉が印象に残りました。
しかも土ではなくつち。
“春”ということもあり、花びらという言葉を使った短歌は、多かったのですが、こちらの花びらの捉え方は、とても個性的だと思いました。
花びらが人間のようにも思えます。
はじめてふれたものが柔らかなつちだったと。
花びらはどんな気持ちになったのでしょう。
【ゆずさん】
前髪を切り過ぎたかと気にしつつ
鏡の前で春ショール巻く
この時の様子が目に浮かびます。これから出掛けるところ。
お友達と会うというより、想いを寄せている人、あるいは、お付き合いをしている人と会うのではないかと思いました。
浮き立つ心、その時の心の動きが手に取るように伝わってきます。
このような日々の生活の中にある細やかな心の動きを短歌で表現する。
できそうで、なかなかできないことだと思います。
【あぷりこっとさん】
ただいまの響き確かめ安堵する
無口な吾子の今日の出来事
無口な吾子。
お子さんが家に帰って来た時、今日はどんなことがあったのか聞きたいけれど、あまり話してくれない。
それで、「ただいま」の声を、今日の出来事を確かめるように聞いている。
聞きたいけれど聞くことができない。でもとても気になる。
ただいまの響き や 安堵する という言葉からも、
そのことが強く感じられます。
お子さんへの深い愛情が伝わってきます。
【なおみさん】
満つる前空の汀に浮かぶ月
そっと触れなばなよやかに揺る
空という海。
波はとても静か。
空という海に浮かぶ月。
その波打ち際に浮かぶ月に、そっと触れたなら、なよやかに揺ると。
波打ち際に浮かぶ月のような私の心に、あなたがそっと触れたなら、
私の心は・・というような、微妙な心の動きのようなものを感じました。
言葉の選び方、表現の方法、とても五感に響きます。
では最後に
皆様へ感謝の気持ちを込めて・・・・・春〜と共により🌸

こちらはおまけつき☺️です。

