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今週の読書録(2026.5.2)


鎌倉駅徒歩8分、空室あり

越智月子さんの「鎌倉駅徒歩8分」シリーズは、続編が出たタイミングで2冊まとめて読みました。

天涯孤独の身になった主人公は、親友の押しかけ同居を期にシェアハウスを始めることに。
当初は乗り気ではなかったものの、次第にシェアハウスオーナーが板についていきます。

作中で作られる賄いのカレーがどれも美味しそう。
この家賃で賄い付きなんて私も住みたいと思う方は他にもいらっしゃることでしょう。

中高年女性が集まるシェアハウスでは、大きな事件は起きないもののそれぞれが今まで歩んできた日常が絡み合い小さな起伏が。
読むとカレーが食べなくなる一冊です。

鎌倉駅徒歩8分、また明日

続編もまとめて読了。
この一年、小川糸さんの作品を含め鎌倉が舞台の小説を読む機会が増えているような?

続編では、おなじみのコーヒーに加えてパスタが登場。
今度はサブレギュラーメンバーのお隣さんの関係者も加わり、いよいよシェアハウスは満床に。

前作よりも恋愛要素が増えて、これまでとはまた違う側面のお悩みも。
気の合うわけでも価値観が合うわけでもなくても、お互いに絶妙な距離感で生活する住人たちの夜更けの酒盛りは、ちょっと参加したくなる雰囲気。
眠れない夜にもよいかもしれない一冊です。

1+1

井上荒野さんの『1+1(ワンプラスワン)』は、連作短編集で1テーマあたり20ページ程度なので、移動中のおともにも最適。

食にこだわりを持つ登場人物が多いので、好物はもちろん、知らない食材や調理法も登場します。
生ポルチーニのフリットが特に美味しそうで、思わず取り扱うお店を検索してみたほど。
残念ながら秋にならないと食べられないようですが、読むことで食への好奇心が高まります。

登場人物たちも同じ俳句の会や参加者の周辺人物が中心なので、前の章のどこかで出てきたような?と見返しつつ読み進めました。

食の好みや関心度合いは別れの原因にもなり得る。
個人的にも納得です。

職種、性別、年齢も様々な人たちが料理したり、外食したりしながら美味しいものを食べる。
時にはひとりで時には分け合って。
食の好みが合うパートナーを探したくなった作品です。


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