「論理的思考がない」と思ってた。上司に「これ、何の話?」と真顔で聞かれるまで


お疲れ様です。haruです。今日も喫煙所から失礼します。今日は「自分、論理的思考ないんじゃないか」と本気で疑った話です。

先週、上司にスライドを見せたら「よくわからん」の一言で返されました。何を直せばいいのかも聞けないまま、その場が終わりました。持ち帰った資料を見返しても、どこが悪いのか自分では分かりませんでした。

会議で資料を出した瞬間、空気が固まる。あの感じ、経験ある人多いと思います。「結局何が言いたいの」と真顔で聞かれる。説明すればするほど、相手の顔がどんどん曇っていく。焦って補足すればするほど、話が長くなって余計伝わらなくなる。自分では筋道立てて話してるつもりなのに、なぜか伝わらない。頭の中では整理できてるはずなのに、口に出すと相手には届かない。伝わらない理由を聞きたくても、「なんとなく」としか返ってこないから、直しようもない。抽象的、と言われたことがある人には刺さる話だと思います。

RA時代、まだ配属されて数ヶ月の頃です。上司に提案のすり合わせで、スライドを見せる機会がありました。

提案の中身は、候補者へのフォロー連絡を、定型文じゃなくて一人ひとりの状況に合わせた内容に変えるべきだ、というものでした。候補者との面談で拾った温度感や悩みをベースに「こういう課題があって、こう動くべきだと思います」とまとめたつもりでした。夜遅くまでスライドを直して、図もシンプルにして、これなら一発で通じるだろうと思っていました。

でも発表した瞬間、上司の顔が固まりました。「これ、何の話?」と聞かれて、頭が真っ白になりました。

慌てて背景から説明し直しても、「うーん、よくわからん」しか返ってきません。もう一段階かみ砕いて話しても、反応は変わりませんでした。スライドを行ったり来たりしながら別の言葉で言い換えても、上司の表情は同じままでした。結局その日は結論も出ないまま、資料は持ち帰りになりました。

帰り道、ずっと考えていました。候補者と話すときは、同じような内容で普通に伝わっていたからです。「今回は自分の説明が下手だったのか」「やっぱり論理的思考が弱いのか」、そんな結論に一旦落ち着きかけました。スライドの構成を何度も見返して、どこが破綻してるのか探しましたが、特に見つかりませんでした。

でも数日後、別の場面で気づきました。上司は現場で候補者と直接話す機会がほとんどなく、自分が日々使っていた「温度感」や「状況に合わせる」という言葉の解像度を、そもそも共有していなかったんです。自分の中では説明不要なくらい当たり前の前提を、相手も同じように持っていると勝手に思い込んでいました。前提の共有をすっ飛ばして、いきなり結論から話していたんです。

説明が抽象的だったのも事実だと思います。ただそれ以上に、共通言語がない相手に、共通言語がある前提で話していたことが、一番の原因でした。

「わかりやすく話せば伝わる」「ロジカルに整理すれば理解してもらえる」。これが世の中の当たり前だと思います。自分もずっとそう思っていました。論理的思考の本を読んで、フレームワークを覚えれば、いつか伝わるようになると信じていました。

でも実際は、話し方や論理の組み立てより先に、相手がどんな前提・経験を持っているかで伝わり方がほぼ決まります。同じ説明でも、前提を共有している相手には一発で通じるし、共有していない相手にはどれだけ論理的に組み立てても何度話しても響きません。「論理的思考がない」と悩んでいたのは、実は論理そのものの問題じゃなくて、相手の前提を確認しないまま話し始めていただけだったんです。

それに気づいてから、話す前に一つだけ増やしたことがあります。「この話、前提としてどこまで知ってる状態で聞いてます?」と、結論より先に聞くようにしました。面倒に思える一手間ですが、これを飛ばした結果があの「よくわからん」だったので、もう省略できません。

これだけで、資料の作り方も説明の順番も変わりました。相手が知らない言葉には注釈を入れるようになったし、結論を急がず、共通の地面を作ってから話すようになりました。論理力を鍛える本を何冊も読むより、目の前の相手を見る方がよっぽど早かったです。

とはいえ、いまだに「よくわからん」と言われることはあります。前提を先に聞くようになってから回数はかなり減りましたが、ゼロにはなっていません。結局、伝える相手を選べない仕事をしている時点で、この悩みは一生ついてくる気がしています。それでも「自分には論理的思考がない」と結論づけるのだけは、もうやめました。

同じように「当たり前だと思ってた前提が、実は誰とも共有できてなかった」みたいな経験、ある人いますか。あったらコメントで供養させてください。

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