【第3話】母親なのに迷った日|子どもの発達相談に行くまで|迷いながら決めた一歩
私は、子どもの発達について「相談してよかった」と思っています。
あのとき一歩踏み出したことで、子どもとの関わり方が少しずつ見えてきました。
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もともと私は、人との関わりに自信がありません。
今でもこれで良かったのかなと後から考えてしまう癖があります。
私の家庭環境は、決して安心できるものではありませんでした。
毎晩のように両親はお酒を飲み、亡くなった兄のことで言い争いが続く日々。
網戸が破れたり、灰皿が飛んだり——
家は、落ち着ける場所ではありませんでした。
その影響もあってか、
「人との関わり方の正解」が分からないまま、大人になりました。
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結婚し、子どもを出産してからも、不安は消えませんでした。
落ち着きのない我が子。
慣れない土地での生活。
両親の離婚。
ご近所トラブル。
いくつもの出来事が重なり、
正直、子育てを心から楽しむ余裕はありませんでした。
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一歳半健診のとき、
私は思い切って個別相談を希望しました。
「このままでいいのか分からない」
そんな気持ちで、保健センターに通い始めました。
担当の先生は、幼稚園に向けての関わり方を丁寧に教えてくれました。
さらに、小児科医による簡単な発達チェックも提案され、 夫と3人で検査を受けることになりました。
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正直に言うと——
とても怖かったです。
「もし、何か言われたらどうしよう」
そんな不安が頭から離れませんでした。
でも同時に、
このまま何も分からないまま過ごすことで、
我が子が生きづらくなってしまうのではないか。
そんな恐怖もありました。
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私自身、子どもの頃に
情緒面で十分に支えてもらえた記憶がありません。
それだけに——
私は、この子をちゃんと支えられる母でいたいと思いました。
たとえ現実を知ることが怖くても、
前に進むためなら、受け入れよう。
そう思っていました。
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ところがその瞬間——
「診断をつけますか?」と聞かれると、
夫はそれを拒みました。
夫は過去に障がいのある方の支援に関わっていた経験があり、
「うちの子は大丈夫」と考えていたからです。
私は迷いながらも、
そのときはそれ以上、踏み込めませんでした。
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それでも、幼稚園に入ってからトラブルが続き、
再び保健センターに相談することになります。
そこで紹介されたのが、教育相談センターでした。
医療機関ではありませんが、
発達の検査を通して「得意・苦手」を具体的に知ることができる場所です。
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予約は思っていたよりも早く取ることができました。
でも、平日にしか予約がとれないので、幼稚園はお休みしました。
検査は約1時間。
その後、結果が出るまでの1時間は外で食事をしながら過ごしました。
そして結果説明は約30分。
書類としては残らないと言われたため、
私は聞き漏れがないよう、必死にメモを取りました。
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あのとき勇気を出して相談したことで、
「分からない不安」が「理解できる安心」に少し変わりました。
完璧じゃなくてもいい。
迷いながらでも、向き合うことに意味がある。
今は、そう思えるようになっています。
👉第4話
母親なのに迷った日|あの日、言葉で傷つけた
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