第2話 後編 守るために、嫌われる覚悟を持った日
暴力を振るった友人とは別のクラスになり、
胸をなで下ろしていました。
これで落ち着く。
前を向ける。
そう信じたかったのだと思います。
安心は、長く続きませんでした。
守るために動いてきたはずの時間が、
試される日が来ます。
最高学年、合奏の練習日。
音楽が得意ではない我が子にとって、
その時間は小さな緊張の連続でした。
中学進学を控え、
クラス全体がどこか落ち着かない時期でもありました。
ある日の練習後。
担任が席を外した数分の出来事です。
ふざけ半分の過度なちょっかい。
必死に抵抗する我が子。
止める大人はいません。
もみ合いの最中、
怒った別の子が手にしていた楽器で我が子を打ちました。
痛みでその場にうずくまったと聞きました。
翌日、学校で話し合いがありました。
謝罪もあり、形式としては一区切りでした。
多くの家庭はここで終わるのだと思います。
私もそのつもりでした。
何か心の奥に引っかかるものがありました。
これは本当によくある子ども同士のトラブルなのか。
私は迷いました。
私は、強い母親ではありません。
迷うし、怖いし、後悔もします。
でも、「守る」と決めたあの日から、
私は少しだけ自分を信じられるようになりました。
完璧な選択ではなくても、
向き合ったという事実は残る。
もし同じように迷っている方がいるなら、
あなたもきっと、もう十分に向き合っています。
そして私は、その迷いの先で、
感情だけで終わらせない選択をしました。
実際にどのように動いたのか。
どんな説明を受け、
どんな対応になったのか。
同じように迷う方の判断材料になるよう、
ここから具体的に書きます。
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