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【第1話】母親なのに迷った日|菓子折りを断られた日



「どうして、この子はうまくお友達と関われないんだろう」

そう思ってしまった日があります。

早生まれの我が子は、同年代の子に比べて少し幼く、こだわりも強い子でした。

入園前から、「ちゃんと馴染めるだろうか」そんな不安をずっと抱えていました。

入園式の日。

不安が強かったのか、我が子だけがお気に入りの毛布を口にくわえたままでした。

その姿を撮った動画は、あとから見返すことができず、削除してしまいました。

入園後も、落ち着かない日々が続きました。

先生に呼び止められるのではないかと、毎日どこかで身構えていました。

周りのママたちが自然に打ち解けていく中で、私は笑顔で挨拶だけして、その場を離れる。

そんな毎日でした。

そんな中で、ひとりのママが声をかけてくれました。

やわらかい笑顔の、印象的な人。年長のお子さんもいるようで、どこか余裕があって。

右も左もわからない私に、さりげなく寄り添ってくれました。

あの時間は、私にとって小さな救いでした。

でも――

その安心は、ある出来事で一変します。

我が子が、その子の目の下をひっかいてしまったのです。

頭の中が、真っ白になりました。

思い返せば、それまでもトラブルは続いていました。

噛まれたこともあれば、我が子が引っかいてしまい、跡が残ったこともある。

どうして、繰り返してしまうんだろう。どうして、この子はうまく関われないんだろう。

謝罪に行き、菓子折りを差し出しました。

だけど――受け取ってはもらえませんでした。

言葉では「お互い様です」と言っていただいたのに、その距離が、余計に苦しく感じました。

後日、付き合いの長いママ友にこの話をしました。

すると、こう言われました。

「受け取らないってことは、許してないってことだと思うよ」

その一言で、胸の奥に沈めていた不安が、一気に広がりました。

あの日、私が本当に受け取ってほしかったのは、お菓子ではなく、

「大丈夫だよ」と言ってもらえる安心だったのかもしれません。



このあと、私はさらに深く悩むことになります。

懇談会の日、
ついに気持ちがあふれてしまいました。

その日のことは、次の記事で書きます。

👉第2話 母なのに迷った日  懇談会で限界だった日

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