鳳蝶

透き通る色なき風が枯れゆく野草の間をすり抜ける

時間はまるで薄氷を履むように、残酷に、淡々と流れる

その秒針だけが彼女を置いてゆく

彼女は静かに目を閉じて遠くの風が運ぶ花の香を感じた

彼女の肩に一匹の鳳蝶が止まった

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