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【短編ホラー】色即是空ーしきそくぜくうー

【作品紹介】
突然の豪雨、そして青空の下で辿り着いた古寺。この違和感から始まった体験で、少年は世界が「絶対ではない」という真理を知る。

そして数年後、“怖い話を収集する私” の前に現れた「菅野倫也」と名乗る男。彼は、あの夏の記憶を語り終えた後、一枚の「とっておきのネタ」を残して消えた。
恐怖の核心は、彼が残した封筒の中にある。中身を見た時、あなたの**「現実の定義」**を破壊します。


【本編】
僕が体験した、不可解で雲を掴むような体験を聞いてください。

僕、毎年夏にはサマーキャンプに参加させられてたんです。

まぁ、知らない人達の中に入ると、学校で作られた僕の殻を脱ぐことが出来るので、僕自身も楽しいんですけどね。
毎年、オリエンテーション後に、各班毎にバスに乗り込んで、目的地に向かう。多くの場合は、山とか海とかでキャンプをして過ごすんですが、何故か古びたお寺での合宿だったんです。


え?理由ですか?分かりません。あ、でも…。これは関係ないと思うんですけど、行く途中で急に黒くてどんよりした雲が出てきたと思ったら、凄い土砂降りになって。雨で外は何も見えなくなって、正直怖かったです。
で、最後に大きな雷が鳴った後、今までの雨が嘘のように真っ青に晴れて。
気付くと、バスは、そのお寺の前に止まってたんです。

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