セブンスターと甘いコロン
母が死んだ。 最後に一滴の涙も出なかったことについて、私はもう自分を責めない。ただ、長年背負っていた重い荷物を、ドサリと地面に下ろしたような、清々しささえ感じた。「やっと、解放された」と、心の底から思った。
父が亡くなった時、私は絶望的に悲しみに暮れた。世界が終わったように感じた。だが、母の死は違う。
最後まで「女」でしかなく、誰かに依存する術しか知らなかった彼女。私をがんじがらめにして、人生を食い潰した彼女。父は、そんな母を、私から引き離すためにあの世へ連れて行ってくれたのだ――私はそう確信している。
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