【連載小説】春の若葉、散るらん④
【第四章 惣治郎、想いを秘めて】
艶子姫様から結婚をするつもりだと言うことを聞いた時、惣治郎の胸に衝撃が走った。
お転婆な姫に困りながらも、心のどこかで、どこまでいっても俺に守られるままの"つやちゃん"でいると思っていたーーいや、思いたかったのかもしれない。
だが、時は確実に流れており、それと共に人は誰しもが成長するものだと惣治郎は痛感した。今回の艶子姫の決断がそれを如実に物語っている。
今夜は、日課としている日記に何も書けぬまま、「ふぅ」と溜息をつきそのままごろりと転がった。ぼーっと天井を見つめながら、再び胸の内を整理しようとする。
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