逢山園特製カレー
「私は、何らかの事情で養育を拒否されたお子様、ひいてはその親御さんの事を救いたいと思って、この『逢山園』を設立しました」
「なるほど。では、ここにいる子供達は?」
レポーターの言葉を機に、カメラマンは、児童養護施設逢山園の子供達を映す。子供達は、どの子も無邪気な笑顔で、カメラに向かいピースサインをしていた。
「おや、君は?」
その中で一人、頭に包帯をして虚ろな目をしている子供がいた。
「この子は、少し複雑で…。この子の安全の為にも、できればこのシーンはカットしていただけますか?」
レポーターとカメラマンに向かって、逢山園長はそう言うと、包帯の子に部屋に戻るように促した。
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