女46歳・盆休みに1人Blue Noteに行く
ずっと1人で育てて来た娘も大学生となり、彼女はお盆休みに1人旅に出かけてしまった。
普段は仕事にかまけ、家事をお金で解決している私も、さすがにこうも暇な休みが続くと「丁寧な暮らし」をしてみようと最初の2日は2日連続してIKEAに通い、カオス化した棚の中を整理すべく整理ボックスなんかを買ったりして片付けをしてみたが、やり慣れない事をしたため「このまま休みを終えたら自己肯定感爆下がりだ」と焦燥感に駆られ始めた。そこで、
Blue Noteに行ってみよう
と思った。ただ突然の思い付きなので、当然1人で、だ。
サイトをのぞいてみると、ちょうど盆休みにPiano, Base, Drumsのトリオがプレイするステージがあった。
以前、今は閉店してしまったみなとみらいのMotion Blue Yokohamaには1人で行った事があるけれど、青山にある日本のJazz Club総本山的なBlue Noteは、果たして女1人で行って大丈夫なものだろうか、と流石の私も5mmくらい怖気付いた。
結論から言うと、社食で1人ランチを食べられる人なら行ける。なので、世の中のおそらく95%の大人の女なら1人でBlue Noteに行ける。
という訳で、1人だけど、少しドレスアップしてお店に着いた。

よくドレスコードを気にする方が多いが、Blue Noteにドレスコードはない。なんなら演者自身がとてもカジュアルだ。
ただ、雰囲気を含めてのBlue Noteな訳だから、多少は素敵な格好をして行くとより楽しいのではと思う。

今回おひとり様でどの席を買おうか迷ったが、どうも隅のカウンター席は全然知らない方と小さい丸テーブルをシェアする感じになりそうだし、ステージ近くがいいと思ってアリーナ席を購入。ちなみに、アリーナ席はプラス千円で買える。
前日には席が確定し、私はE5エリアというピアノの鍵盤が良く見える席になった。25歳の頃にjazzの専門学校に通ってピアノを専攻していた私にとっては、当たりの席だ。

ここで、相席問題だ。
先月福岡出張に行った時は、行きと帰りの空港バスガチャが大外れ。
ただ、Blue Noteに来るようなお客さんだから、「相席ガチャに大外れ」と言う悲劇は避けられるはず、との期待を胸に案内された席に向かう。
すると、右隣にはすでに夫婦らしい男女が着席。
私も飲み物とアパタイザーを頼んで、のんびり雰囲気を楽しむ事に。

そしたら、開演15分位前に、左隣の席にまたしてもカップルが着座!
なんとしたことか、これだけ男同士、親子で着てる人たちも多い中
おひとり様の私は両隣をカップルに挟まれてしまった。
カップルが気になる…
ところが、私の隣にいらしたスーツ姿(ノータイ)と真っ赤なドレスを着た女性は、恋人や夫婦ではないらしい(距離が近いので話す内容が聞こうとせずとも丸聞こえ)。
男性は国内外を飛び回る優秀なビジネスマンのようで、やはり国内外のジャズクラブに足を運んでいるらしく、女性も彼の話す"expad"などの単語を当たり前のように理解している事から、どこか一流の企業で働くOLさんなのだろう(このあたりから私の妄想が勝手に入ってくるので注意)。
今回はたまたま男性が都内にいる期間らしく、そこでjazz好きそうな綺麗な女性をデートに誘ったのか、でも女性は男性に対して敬語で話しているので、まだ付き合ってはいない段階と思われ、私はBlue noteの雰囲気を満喫するどころか、そっちの関係がどうなっているのか気になってしまった。
休みの日にドレスアップして来るんだから、お互い好意は持ってるんでしょう。女性は前屈みで話を聞いてるし、嫌いな男の前で女は赤いドレスは絶対着ないから、なんなら女性の方が熱量多いのかもしれん。
どっちが狙っているんだ、マチアプな感じもしないし上司と部下か同僚か取引先か、と素敵な空間で下世話な妄想が止まらなくなる私。
(ちなみに、こんなスペック高そうな男性で私と同い年位なら結婚しているか彼女がいて当然だと思われるが、結婚指輪はしていなかった。私のすぐ斜め前に彼の手があるので、見ようとしなくても勝手に視界に入ってくるのである念の為)
で、肝心の演奏
忘れてた。私はカップル観察ではなく、Jazzを堪能しに来たのである。
今日のプレイヤーはJahari Stamplyという米国出身のピアニストで、まだ20代。若さ特有の勢いで突っ走るような音を奏でるタイプかな。E♭、A♭、からのFとか面白い展開をする人。
とてもバランスが取れていて、コミュ力も高く(Jazzプレーヤーってコミュ力高くないとダメよね)、小さい頃はドラムもやっていたようで、途中ドラムスとピアノが交代したりしたんだけど、どちらもお見事。
昔Jazz Pianoの先生が、「聞こえない音を聴かせるのがプロ」とおっしゃっていて、例えばハンク・ジョーンズなんかはその域を極めていると思うんだけど、今日のJahari君はまだ若いから、その辺りはこれからかな、と上から目線の感想失礼しました。
とにかくJazzは、余白が大事なのよね。
Blue Noteで食事を取るべきか
これも皆様悩み所だと思うんですね。
そこで、また隣のカップルだ。
お2人は、今回Course Trioというカジュアルディナーを頼んでいたんだな。
でも、開演割とぎりぎりにいらしたから、メインが運ばれて来る頃には演奏が始まっちゃってる訳。
Jazz Clubに来た事ある人なら分かると思うんだけど、一流の演奏を目の前にすると食欲ってなくなるのよ。
しかも店内暗いしさ。食事は目からとも言うじゃない。
男性はそこそこ食べられるかもしれないけど、女性が可哀想よ。
男性がお会計出してくれてるだろうし、残す訳にもいかないからタイミングを見計らって食べるんだけど、もう難易度高いわ。
なので、Blue Noteで食事を取るなら1時間前には来て、デザート終わってから演奏聞くようなプランニングにするのがおすすめ。
もしくは、Blue Noteではドリンクと軽いおつまみ程度で、日本一おしゃれな表参道青山エリアには良いお店がたくさんあるから、演奏の前か後でディナーというプランにするのが良いかな。
あ、ちなみにデートで利用する場合は、帰る時会計しなくていいように事前にカードを登録しておいてね。してないとめちゃ並びます。
スマートな男性はお忘れなく。
結果、おひとり様でもかなり楽しめた
Blue Noteの良いところは、アーティストとお客さんの距離が近い事。
ドラムの音は空気の振動がこちらの体に響いてくるし、ピアノやベースの音も澄んだまま耳に届く。
おひとり様も誰かと一緒に来ている人も、基本Jazz好き&音楽好きだから良い音があればそれでOK!誰と来てるかなんて気にしてないから、ひとりで行くか迷ってる大人女性がいたらどんどん行ってみたらいいと思う。
今年の秋からJazz Clubに定期的に通おうと思った一夜でした。
