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【 日記 】 ホワイトデーの準備




3月に入り、例年通りの暖かさが少しずつ感じられるようになりました。例年と1つだけ違うのは、今年は少しうれしい悩みを抱えていることです。

うれしい悩みとは、先日、小学校1年生の姪っ子からもらったバレンタインチョコレートのお返しを何にしようかということです。お返しは気持ちですから何をあげてもいいのですが、せっかくなので姪っ子が喜ぶものをあげたいものです。

7歳の子どもがもらって喜ぶものは何だろう。何を買ってあげようか。食べ物より形に残るものの方がいいかな。こんなことを考えている時間が一番楽しいのです。色々考えましたが、結局、シンプルにお菓子をあげることにしました。

さすがにスーパーのお菓子は芸が無さすぎるだろうと思い、普段、行きそうで行かない場所にあるバス通りの洋菓子店に直行しました。
甘い匂いの立ち込める店内には色とりどりのケーキやクッキーが色鮮やかに並べてあります。

そのうちの1つを選んで注文しギフト包装してもらうと、なかなか見栄えもよくプレゼント感が出てきました。「我ながらいいチョイスをしたな」と自画自賛して帰宅すると早速、あらかじめ買っておいたメッセージカードに短い手紙を書きました。

考えると、姪っ子にこうして手紙を書くのも初めてなんだなあと不思議な気持ちになりました。
今年のバレンタインデーに姪っ子から手紙をもらったのも初めてのことでした。

これまでは姪っ子が文字の読み書きができなかったので手紙を渡す機会自体がなかったのですが、小学生になりひらがなの読み書きができるようになったので短い手紙を書くことにしたのです。

「バレンタインは手紙をくれてありがとう ! うれしかったよ。お返しにお菓子をあげるね···」とそこまで書いた時、気づきました。漢字は読めないんだったな、危ない危ない。すぐに大きな文字でふりがなを書き、続きを一気に書きました。

相変わらず汚い字(笑)
何せ初めて姪っ子が自分で書いた手紙が、先日私がバレンタインデーにもらった手紙。手紙を書くことも初めてなら、自分が書いた手紙の返事をもらうのも初めてなのだ。

ふりがなを見ながら一生懸命に手紙を読む姪っ子の姿が目に浮かんでくる。それを想像するだけでも微笑ましい気持ちになってくる。

姪っ子が抱く感情は返事をもらった喜びだろうか、あるいは返事が返ってきたこと自体の驚きだろうか。はたまた、大人には表現する術のないその年齢ならではのみずみずしい気持ちだろうか。

手紙を書きその返事をもらうということは、相手と心を通わすことである。言葉と違ってニュアンスが伝わりにくく誤解を生むこともしばしばある。

その一方で、手紙を書く相手の姿を想像したり、行間に込められた相手の思いを想像することで、言葉以上に深いところで交流できる魅力もあるのが手紙である。

「文字による交流」という新しいツールを手にすることになる姪っ子には文章で気持ちを伝える喜び、楽しさ、難しさ、もどかしさ、大切さ、重み、そんな全てを引っくるめて言葉と一緒に成長していってほしい。そんな新鮮な気持ちを楽しめるのは子どもの特権なのだから。

さあ、ホワイトデーの準備は整った。
もう渡したような気分でこの文章を書いてしまったが、まだもう少し待たなければならない。

可愛らしい目をした動物が乗ったプレゼントを前に、やはり今からもう待ち遠しいのである。




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