猫の薬の方がスタチン系(人間の薬)よりも愛を感じる件について
皆さん、こんにちは!モグです。
最近、なんとなく猫の慢性腎臓病の新しい薬について調べていたんですが、これが人間の薬の仕組みと比べると「ガチで愛を感じるレベル」で素晴らしかったので、書いておこうと思います。
結論から言うと、この猫の薬は人間の薬にありがちな「無理やり数値を下げるマッチポンプ」とはワケが違います。本当の治癒にかなり近い、めちゃくちゃ良心的な仕組みだったんです。
1. 猫の薬(AIM)の素晴らしすぎる仕組み
猫が宿命的にかかってしまう「慢性腎臓病」。その原因を東大の宮崎教授が突き止めて開発したのが「AIM(エーアイエム)」というお掃除タンパク質を使った薬です。
仕組みは驚くほどシンプルで実用的。
腎臓の中にある「尿細管」という排水管には、日々、死んだ細胞の死骸などのゴミが溜まります。人間なら、血液中のAIMというタンパク質がゴミにピタッと付箋を貼り、それを目印に免疫細胞(マクロファージ)が綺麗に掃除してくれます。
ところが猫は、生まれつきこのAIMがお掃除現場に急行できない「致命的な遺伝子バグ」を抱えています。お掃除屋さんが全員、空母に鎖で縛られて動けないような状態です。そのせいで排水管が少しずつ詰まっていき、慢性的な腎臓病になってしまう。
この薬がやることは、そのバグの代わりに「最初から動ける状態のAIM」を外からダイレクトに足してあげること。ただそれだけです。
薬を補うと、AIMがゴミに付箋を貼り、マクロファージが「あ、ここにゴミがあるじゃん」と気づいて一斉に掃除を始めて排水管が開通します。
何が素晴らしいって、これ、「もともと猫の体にある成分」そのものなんです。
化学合成された外来の毒ではないので、免疫システムから敵とみなされにくく、重篤な副作用がほとんどないのも大きな特徴です。体の本来の機能を純粋にサポートする、圧倒的にエレガントな設計なんです。
2. 一方、人間の薬「スタチン系」はどう?
これを知った後に、人間の代表的な薬である「スタチン系(コレステロール低下薬)」を見ると、本当にガッカリします。
現代医療は「コレステロールが高いと血管が詰まる」という前提で、肝臓にあるコレステロールの合成工場を薬で強制的にシャットダウンします。
でも、コレステロールってゴミじゃありません。60兆個の細胞膜の材料であり、ホルモンや脳、神経を守る超重要なインフラです。それを無理やり「強制シャットダウン」するわけですから、当然あちこちでエラーが出ます。
しかも、スタチンは細胞のエネルギー工場(ミトコンドリア)の必須成分である「コエンザイムQ10」の合成まで一緒に止めてしまいます。その結果、筋肉が破壊されたり、強烈な倦怠感に襲われたり、脳の機能が低下したりするドミノ倒しのような副作用が起きます。
最近では、一部のインフルエンサーが「新薬の『非スタチン系(エゼチミブなど)』なら、マウス実験で脳のデトックス効果(アルツハイマー予防)がある」と、わざわざ自分で飲んでいる動画をアップしていたりします。↓
スタチンが「肝臓で作らせない」のに対し、一般的な非スタチン(エゼチミブなど)は「腸からの吸収をブロックする」という仕組みです。
さらに最近、某インフルエンサー医師が飲んでた最新の非スタチン系(ベンペド酸)にいたっては、「筋肉に作用しないから安全」という触れ込みですが、結局はスタチンのわずか2ステップ手前の酵素をブロックして、肝臓の製造工場を上流から強制ストップさせているだけ。
入り口や名前の響きを変えているだけで、「体や脳の重要インフラであるコレステロールを激減させる」という結果は全く同じです。
……違うのは、スタチンはとっくにライセンスが切れた安い薬なのであまり儲からないけれど、新しい非スタチンなら大儲け出来ることでしょうか? あ、これは薬の仕組みとはちょっと違いましたね(笑)。
お話を戻すと、数ヶ月の短期的なマウス実験で「ゴミが減った」と喜んでも、人間が何十年も飲み続ければ、デトックスされる前に脳の神経細胞やシナプスを維持するためのコレステロールが枯渇し、脳そのものがスカスカになります。
脳の大部分はコレステロールと脂質でできているのに、その供給を断つ薬を飲むなんて、非スタチンだろうが何だろうが生化学の視点から見たら矛盾の極みです。
というか、なんで無理やりインフラを下げる薬ばっかり開発して「革新的だ」と騒いでいるんでしょうか? それって本当に治療なんですか?って思います。皆さんなら、こういった薬をわざわざ飲みたいですか? どう思いますか?
まあ、この辺の「なぜそんなおかしな薬が開発され、もてはやされるのか」という理由は、以下に続きますが……。
3. 資本主義の縛りと、研究者の「執念」
もちろん、今回の猫のAIM薬だって、社会に出る瞬間には「植物性まみれのフードでゴミを溜めさせ、後から高価な注射のサブスクで儲ける」という、動物病院と製薬会社による資本主義の完璧な循環エコシステム(マッチポンプ)に組み込まれます。お金儲けは悪ではないし、これで救われる命があるのも事実です。
だけど私は、このAIM薬の仕組み自体には「愛」を感じるんです。
所詮、研究者だって組織の雇われの身。後ろ盾(スポンサー)や資金がなければ、どれだけ優秀でも研究すら続けられず、最悪の場合は高学歴なだけで就職困難に陥るのが今のシビアな現実です。
私の前職は、とある研究機関のRAだったので、その仕組みは少しだけ分かっているつもりです。彼らにも生活があって、それまでの努力や思いがあります。
そんな数多くの縛りやプレッシャー、制約だらけの環境の中で、純粋に「猫を救いたい」という渾身の思いと執念がなければ、こんなにも美しく、本当の治癒に近い薬は作れなかったはず。本当に素晴らしい薬だと思います。
4. 最後に:飼い主が持てるもう一つの選択肢
この研究者の愛の結晶である薬は、間違いなく猫たちの救いになります。
しかしながら、最後に飼い主の皆さんに忘れないで欲しい選択肢があります。
それは、「後から高いお金を払って薬のサブスクに乗る前に、飼い主の工夫で、そもそも植物毒(シュウ酸や過剰な炭水化物など)を抜いた餌を最初から与える」というアプローチです。
猫は100%の完全肉食動物です。本来の体の構造に合った食事(肉や良質な脂肪)を与えていれば、そもそも尿細管を詰まらせるような「不自然なゴミ」を体内に溜め込まずに済みます。
システム(医療ビジネス)に依存して後からお掃除を外注するのか、それとも最初から体に不自然なものを入れない生活を選ぶのか。
愛猫の本来の身体の力を信じ、食事で守ってあげるという智慧も、私たち飼い主の最高の「愛」の形ではないでしょうか。
いかがでしたか?
両親が仔猫を飼いだして、餌を買ってきて欲しいと言われて色々調べるうちにAIM薬に辿りつき、この記事を書くきっかけになりました。
前にも少し猫の餌について書いて、AIMについて触れましたが、その仕組みなどについては十分ではなかったし、実際に知ってその素晴らしさに驚いたので、是非とも皆さんと共有したくなりました。
確かに「お金」は大事です。しかし、全てではありません。多くの縛りやプレッシャーがありますが、その中でも「倫理観」や「思い」を大事に制約の中でも自分に出来るBESTを目指す。私も日々、働く中で少しでも出来たらと思っています。
皆さんはどうですか?
では、また!
