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​地獄の商人



​[ディスクレイマー(免責事項)]

この記事には、性暴力、家庭内虐待、および人道的な危機に関する極めて深刻な内容が含まれています。あらかじめご了承の上、読み進めてください。


​前回の記事では、映画『Precious(プレシャス)』を題材に、精製糖質がレプチンシグナルをハッキングし、前頭葉の理性を破壊しながら、肉体を原始的な「多産モード」へとフライングさせるという、現代のディストピアを考察しました。↓

​しかし、これはまだ地獄の入口に過ぎません。

​私たちが「人道的な解決」と信じているデータの裏側には、さらにグロテスクな集金システムが隠されています。今回は、その最奥部に潜む「地獄の商人」の正体を、考察していきたいと思います。

​1. 1980年代という「短絡化のピーク」

​まず、妊娠率の統計データを改めて見てみましょう。

緩やかに下がるのは避妊薬等の普及と不妊のコンビネーション

​1980年付近、アフリカ、アメリカ、そしてアジアのすべての地域で、出生率が非常に高い水準を示しています。今見ると信じられないような数字です。なぜ、これほどまでに高かったのでしょうか。

​歴史を振り返ると、1980年より前の世界は、まだ人間が「人間としての理性と肉体のバランス」をギリギリ保てていた時代でした。伝統的な食生活が中心だったアジア圏では、脳と肉体の発達のタイムラインが生物として正常に機能しており、前頭葉が成熟してから子供を産むという、自然なライフプランが保たれていました。アメリカでも、1970年代以前はまだ、肥満や若年妊娠が社会を揺るがすほどの巨大な病理にはなっていなかったのです。

​しかし、1980年代を境に世界は一変します。

これは、アメリカ型の「超加工食品(高果糖コーンシロップと植物油)」が世界規模でインフラ化した時代と重なります。人類の脳が、かつてないスピードで「短絡化(=前頭葉の成熟を置き去りにした、目先の衝動に流される状態)」へとハッキングされ始めた、最初のピークだったのです。

​当時はまだ避妊のテクノロジーや教育が追いついておらず、食によって強制的に踏まれた「短絡化」のアクセルが、そのまま数字として暴発していました。

​2. 「緩やかな下り坂」という欺瞞

​その後、全体的なグラフは緩やかに右肩下がりになっています。

世間の社会学者はこれを、「避妊具や避妊薬、そして性教育の普及による人道的な勝利だ」と総括します。

​確かに、医療テクノロジーは、妊娠・出産という目に見える「結果」をブロックすることには成功しました。しかし、これによって「原因」そのものが解決したわけではありません。

​むしろ、ここからが本当の深淵です。

​3. 妊娠は下がったが、暴力は潜在化する

​では、妊娠率が下がったのと同じ期間に、性暴力や虐待の件数は減ったのでしょうか。

​統計を見ると、性暴力の認知件数はむしろ右肩上がりに増えています。社会の意識が高まり、被害が表面化しやすくなったという側面はありますが、裏を返せば、暴力そのものは決して根絶されていないということです。

​ここで一つの恐ろしい可能性が浮かび上がります。

​「妊娠」という、周囲が異変に気づく一番わかりやすいアラートが、医療テクノロジーによって消された結果、家庭内のディストピアは誰にも気づかれないまま潜在化している可能性はないでしょうか。

​同じ最悪の食品を食べて、同じ食卓で大人の前頭葉が破壊され、短絡化し続ける中で、性暴力はより長期化し、陰湿になり、さらには悪化さえしているのではないか。数字の裏には、そんな冷酷な現実が透けて見えます。

​4. 地獄の商人の正体

​さて、この完璧な「マッチポンプ」を回しているのは誰でしょうか。

​食品業界がジャンクフードで脳をハッキングし、人間を短絡化させる。

​その短絡化が生み出す歪みに対し、製薬業界が「救済」の顔をして高価な避妊薬や医療を売りつける。

​医療システムはその症状(結果)を処理して利益を上げる。

​1980年より前は、人間を効率よく依存症にするケミカルな食品も、それをターゲットにした都合の良い医療テクノロジーも、まだこれほど連結していませんでした。しかし現代社会は、社会をディストピアにして、その歪みから二重に利益を吸い上げるビジネスモデルを完成させてしまったのです。

​誰も地獄を止める気はありません。彼らは社会の崩壊を新しい市場として無限に貪り食っている「地獄の商人」だからです。


いかがでしたか?

1つ質問なのですが、

​あなたは、誰がこの地獄の商人のリーダーだと思いますか。

医療でしょうか。医薬品業界でしょうか。それとも食品業界でしょうか。

​私は、このおぞましいシステムのリーダーは、特定の業界や企業ではないと思っています。

​この地獄を牽引している真のリーダーは、「金が全てだ」と思っている人間全てではないでしょうか。

​利益さえ上がれば、他人の脳が破壊されようが、子供たちのタイムラインが狂わされようが、性暴力が潜在化しようが、一向に構わない。

​この冷酷な経済的合理性こそが、地獄の商人たちの真のアイデンティティであり、現代社会を蝕む最も黒い深淵だとしたら?

あなたはどう思いますか?

では、また!


■ 参考文献・データ出典

​本記事の考察においてベースとした、主な統計データおよび背景資料は以下の通りです。

​世界各地域の出生率推移(1980年〜現在)

​国際連合経済社会局(UN DESA)『World Population Prospects』

​世界銀行(World Bank)『Fertility rate, total (births per woman)』

​アメリカにおける若年妊娠・出産率の推移と避妊法の普及

​アメリカ疾病予防管理センター(CDC) / 国立保健統計センター(NCHS)『Trends in Teen Pregnancy and Births in the United States』

​Guttmacher Institute(ガットマッハー研究所)による長期作用型可逆的避妊法(LARC)の普及と若年妊娠率に関する調査報告

​性暴力・児童虐待の認知件数に関する統計

​国連薬物犯罪事務所(UNODC)『Sexual violence recorded by the police』

​アメリカ司法統計局(BJS)『National Crime Victimization Survey (NCVS)』

​現代の食環境(高果糖コーンシロップ・超加工食品)の歴史的背景

​マイケル・モス著『フード・トラップ 食品優良企業が仕掛けた「塩・砂糖・脂肪」の罠』(早川書房)

​サリー・ネアソン著『Big Fat Surprise(背信のカロリー)』(人種・地域ごとの代謝特性と現代食の影響に関する考察)


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