《紙ヒコーキシリーズ 第13話》紙ヒコーキ同時多発事件
1|朝の学校、もうカオスが始まっていた
主人公が登校して廊下を曲がった瞬間。
ヒュンッ
パサッ
コトンッ。
三方向から紙ヒコーキが同時に落ちてきた。
主人公:
「……え?俺の登校タイミング狙ったん……?」
友達:
「え、今日なんかの記念日?紙の日?」
教室に入るとさらにカオス。
・換気口に刺さってる紙ヒコーキ
・黒板にぶっ刺さってる紙ヒコーキ
・先生の頭にちょこんと乗ってる紙ヒコーキ
主人公:
「え……なんなん今日。紙ヒコーキの日?」
2|教頭、朝からブチギレ全開
教頭:「誰やーーーッ!!
この学校で紙ヒコーキ“100機”確認したぞ!!」
生徒:「100あったんですか!?」
教頭:「ワシが全部数えたんや!!」
完全に怒り狂ってる。
教頭は教室を見回して、なぜか主人公の机の前で止まる。
教頭:「君やろ……?
歌詞書いたやつやろ……?」
主人公:「何で知ってんねん!!!」
AIが勝手に情報漏洩してるに違いない。
教頭が職員室のほうを見る。
教頭:「校長……あなたですね?」
校長:「わしちゃうわ!!!!!」
朝から職員室が地獄。
3|同じ頃、病院でも事件発生
佳織が巡回に出ようとした瞬間。
すーーーー……
(静かで長い風)
パサッ。
目の前に、紙ヒコーキ。
佳織:
「……また出た。」
拾って開くと、
「ごめん。なんかわからんけど飛んでいってもうてる」
佳織:
「……何この可愛い文章。ちゃう!可愛くない!」
そこへ主任が登場。
主任:
「佳織ちゃーーーん!!
院内で紙ヒコーキ飛ばすのアンタちゃうやろな!!?」
佳織:
「ちゃいます!!!!」
主任:
「……病院、いつから小学校になったんや……」
主任の怒りはMAX。
しかし佳織は確信し始めていた。
(……これ、絶対ただの偶然ちゃう)
4|市役所前でも飛ぶ
元妻は選挙スタッフと歩いていた。
すると肩にフワッと
紙ヒコーキが乗る。
スタッフ:
「え、何?嫌がらせ?投げつけてきたんすか?」
元妻はそっと開く。
そこには校長の字で──
「あのとき拾ってくれてありがとう」
元妻:(……こんな言葉、まだ書くんや……)
胸が少しだけ温かくなりかけるが、
スタッフ:
「通報します?」
元妻:
「通報はやめて!!」
5|校長、完全に濡れ衣を着せられる
職員室。
教頭:「校長……
あなたですよね?朝の紙ヒコーキ100機事件の犯人は。」
校長:「ちゃうっちゅうねん!!」
AIも追撃してくる。
AI:
《紙ヒコーキ本日の飛行数:
学校101件、病院34件、市役所15件》
校長:「わしの仕業みたいに報告すなっ!!!」
完全に巻き込まれ体質の昭和おじい。
6|風が急に動き出す
次の瞬間。
・主人公が手に持っていた紙ヒコーキ
・佳織のポケットの紙ヒコーキ
・元妻の足元の紙ヒコーキ
全部いっせいに“ふわっ”と浮き上がる。
佳織:「えっ、また飛んだ……!?」
元妻:「なんで私のまで……?」
主人公:「おいおい、どこ行くねんって!!」
紙ヒコーキたちは
風に引っ張られるように
同じ方向へゆっくり飛んでいく。
ゆっくり。
でも確実に。
風は3つの場所を一直線につないでいた。
紙ヒコーキは、まるで“呼ばれた”ように
同じ風の中心へ向かっていった。
その中心は──
まだ気づいていない、あの少年。
■次回予告
3つの紙が風でつながった。
そろそろ主人公の心にも届く。
第14話
《風が運んだ白い矢印》
風が、少年の世界を静かに揺らし始める。
