Bitcoin Japan(8105)
第1回新株予約権の
行使完了IRをどう見るか
Bitcoin Japanから、
第三者割当により発行された第1回新株予約権の行使完了が発表されました。
今回のIRで一番重要なのは、
残っていた新株予約権がすべて行使され、残存数が0になったことです。
これにより、これまで株価の重しとして
意識されていた
追加行使による売り圧力の不透明感
は一旦解消された形になります。
今回のIRのポイント
今回発表された内容を整理すると、
主なポイントは以下です。
・第1回新株予約権はすべて行使完了
・残存新株予約権は0個
・資金調達額は約31.45億円
・差引手取概算額は約30.95億円
・6月だけで約584万株が交付
・発行済株式総数は73,690,348株へ増加
・行使価額は208円〜248円付近
つまり、会社側としては資金調達を完了し、
市場側としては希薄化と行使売り圧力を
織り込む段階が終わった、という見方ができます。
良い点
① 行使完了で需給の不透明感が消えた
今回の一番の好材料は、
新株予約権の残存数が0になったことです。
これまでは株価が上がっても、
「まだ行使が残っているのではないか」
「追加で株式が増えるのではないか」
「上値で売りが出てくるのではないか」
という警戒感がありました。
しかし、今回の発表でその不透明感は一旦なくなりました。
短期目線では、
これは需給面の重しが外れた材料として見られやすいです。
② 約31億円の資金調達が完了
今回の資金調達額は、
約31.45億円です。
差引手取概算額でも、
約30.95億円となっています。
会社側はこの資金を使って、
今後のAIインフラ事業や投資戦略を進めていく形になります。
資金調達そのものは希薄化を伴いますが、
調達が完了した以上、次に市場が見るのは
その資金をどう使うのか
実際に業績や材料につながるのか
という部分です。
③ 悪材料出尽くしとして見られる可能性
新株予約権の行使は、株価にとって重しに
なりやすい材料です。
ただし、すべて行使が完了したことで、
市場では悪材料出尽くしとして
見られる可能性もあります。
特に、短期資金が入りやすい銘柄の場合、
「行使完了」
「残存0」
「資金調達完了」
というワードは材料視されやすいです。
ここから出来高を伴って切り返せるかが重要になります。
悪い点
① 希薄化はすでに発生している
良い点だけを見るとポジティブに見えますが、
注意点もあります。
6月だけで交付された株式数は、
5,839,700株です。
前月末時点の発行済株式数は
67,850,648株でした。
そこから今回、
発行済株式総数は
73,690,348株まで増加しています。
つまり、既存株主にとっては
希薄化が発生しているということです。
これは中長期で見た場合、
1株あたりの価値を考えるうえで無視できません。
行使価額が200円台前半に集中している
今回の6月の行使価額は、
208円、248円、235円となっています。
特に6月1日と6月2日は、
208円で合計450万株が行使されています。
そのため、短期的には
200円台前半〜250円付近の需給が意識されやすくなります。
この価格帯より上でしっかり推移できるなら、
需給改善として見られやすいです。
逆に、この価格帯を大きく割り込むようなら、
行使完了後でも弱さが意識される可能性があります。
③ ここからは実際の材料が必要
行使完了は需給面ではプラスです。
ただし、それだけで株価が継続的に上がるとは
限りません。
今後重要になるのは、
調達した資金を使って
どのような事業展開を行うのか。
特にBitcoin Japanの場合、
AIインフラ事業や海外子会社、投資戦略などへの
期待があります。
しかし、期待だけで上昇した場合、
材料が続かなければ戻り売りに押される可能性もあります。
今後見るべきポイント
今後注目したいのは、
まず出来高を伴った切り返しがあるかです。
行使完了によって売り圧力の不透明感は消えました。
ただし、希薄化後の銘柄であるため、
上に行くにはそれなりの買い需要が必要です。
見るべきポイントは、
・200円台前半を下値として意識できるか
・250円付近を上で維持できるか
・出来高を伴って上値を取りにいけるか
・追加材料が出るか
・戻り売りをこなせるか
このあたりです。
特に短期では、
行使完了後に買いが続くかどうかが重要です。
一時的に反応しても、
出来高が続かなければ上値は重くなります。
まとめ
今回のIRは、
単純な好材料というよりも、
需給面の悪材料が一旦出尽くしたIRと見るのが分かりやすいです。
良い点は、
新株予約権の行使がすべて完了し、
残存数が0になったこと。
これにより、追加行使による売り圧力の不透明感はなくなりました。
一方で悪い点は、
6月だけで約584万株が交付されており、
希薄化はすでに発生していることです。
つまり、ここから大事なのは、
行使完了をきっかけに買いが入るのか
それとも希薄化後の戻り売りに押されるのか
という点です。
個人的には、
今回のIRは「悪材料出尽くし」として注目されやすい内容だと思います。
ただし、ここから本当に強い動きになるには、
出来高と追加材料が必要です。
行使完了で需給の重しは一旦解消。
ここからは、材料・出来高・株価位置の3つを見ながら判断していきたいです。
※本記事は個人的な考察であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任でお願いいたします。

