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🦦『#25│焼き鳥屋で、私は社会に負けた。│ふつむず』🦦

私はお金が好きだった。
働くのも好きだった。
でも、焼き鳥屋はまだ早すぎた。

大学に入った瞬間、
「バイトやるぞーー!」と意気込みだけは満タン。

そんな私が最初に挑んだのが、人生初の焼き鳥屋。

ここで私は
“社会って、
思ったよりハードモード”

と開幕5分で知ることになる。

まず、焼き鳥の名前すら覚えられない。

店の世界観が全部“大人”すぎて、
脳が処理できなかった。

一番の衝撃はこれ。

チューハイと焼酎の違いが分からない。

水割り? お湯割り? ロック?
何をどう割ってるの? 誰が? どこで?
完全に情報過多。

社会の大人たちは、これを当然のように言うのか
……と眩しくて震えた。

で、初日終了後、店長に言われた言葉。

「来てもいいけど、来なくてもいいよ。」

オブラートに包まれた“向いてないよ”だった。

私は悟った。
あ、まだ私には早すぎた。

深くお辞儀して帰った。
焼き鳥の煙だけが暖かかった。


🌱 この物語にひそんでいる“小さな学術タグ”
① 役割不適合(Role Misfit)
→能力や意欲があっても、環境・文化・前提知識が合わないことで生じるズレ。「やる気がない」のではなく「まだ合っていない」状態。
② 暗黙知ショック(Tacit Knowledge Shock)
→水割り・ロック・チューハイなど、説明されない“大人の常識”に突然放り込まれた時の認知負荷。
③ 初期社会化ストレス(Early Socialization Stress)
→社会に出た初期段階で起きやすい、「自分だけ取り残されている感覚」と自己効力感の低下。
④ 優しい拒絶(Soft Rejection)
→「来てもいいけど、来なくてもいい」という日本的・非言語的な否定表現による心理的インパクト。
⑤ 自己撤退判断(Adaptive Withdrawal)
→無理に頑張らず、
“これは今じゃない”と判断して撤退できた行動。


👉シリーズ案内

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🌱『ぽんこのふんわり社会見学』マガジン→ 日常の違和感から社会の輪郭をふんわり拾う哲学系エッセイ。https://note.com/happy_mimosa4749/m/m1986b7cd3f67

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