1:バイオリンをやめてウクレレ始めました~その2
大手音楽教室に通い、のちにバイオリンを中断
バイオリンを始めた経緯は前回の記事に書かせていただきました。
思い立ってバイオリンを始めた私は、大手の音楽教室に通うことにしました。
先生は男性で、とてもやさしい方でした。
私より若く、40代前半くらいだったでしょうか。ほんのりとイケメンでもありました。話し方に圧もなく、とてもいい先生でした。
レッスンの時間は30分。鈴木メソッドの本からスタートしました。
曲はきらきら星からだったかな。ほかにもあったかもしれないのに、なぜかきらきら星しか弾いた覚えがない・・・!
レッスンでは、立ち方、弓の持ち方、音程、それらすべてを同時進行で進めていく形でした。宿題だったページを開いて、弾いてみせて、注意というかアドバイスを受けて、また弾いてみて・・・。
と書くとスムーズにレッスンが進んでいるように感じるかもしれませんが、もうレッスンとなると、内心冷や汗ものでした。
まず、まっすぐに立って弾く、というところから私には難しいのです。私は動いている分にはいいのですが、ただ立つ。となると、体の芯がブレて、なんというか大げさに言うと体が揺れてフラフラとしてしまいそうになるのです。(なぜでしょうか・・・病気?)
その「立つ」という私にとっての難題を必死で足を踏ん張ってこなしている状態の中で、間違えないように楽譜通りに指を動かし、音程も気にしながら弓を運ぶ。
それも先生の静かな視線の中でそれらをやってのけなきゃいけないのです。
先生は何も圧をかけてきてはいないのに、私は勝手に圧を感じてめちゃめちゃに緊張し、レッスンでは毎回家で練習しているときの何倍もヘタクソになってしまうのでした。
加えてメンタルの面でも、これが中高年の悲しいサガでしょうか。レッスンに来ている初心者の中高年がまだ弾けないのは当たり前なのですが、先生との圧倒的な実力(私には実力とかいう言葉も使うことはできないのですが)の差に、なんとなく悲しくなるというか、まだまだ自分がスタート地点にいること、そしてその道のりがとんでもなく長くなりそうなことに、軽く絶望感を抱いたりもしていました。
ごちゃごちゃと書きましたが、簡単にいうと、うまくなる気がしない!というところですね。
練習場所にも困り、家でおそるおそる練習をはじめると、飼い猫が足を噛んでくるんですよ。
「うるさい。やめろ」
彼はそう言いたかったのだと思います。
何か要求があるときに足を軽く噛んでくる子ですが、バイオリンをギコギコしだすと必ずやってきて噛むので、気のせい、たまたまではないはずでした。
動物にすら、練習を許されなかった私。ちゃんと立てない私。
きっと体も長年の姿勢の悪さなんかで歪んでいるんでしょうね。
結局そこのレッスンは、先生が辞めてしまったことで、そのまま私もフェイドアウトしてしまいました。
「しばらくの間、バイオリンを続けるか考えよう・・・」
「決して逃げではない」
などと心の中でぶつぶつ言っているうちに、月日は流れました。
そして私は性懲りもなく、再びレッスンに通う決断をするのです。
