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【IR分析 #454】 ツツミ(7937) ーいまの株価は割安か? 「いい銘柄を、安いときに買う」ためのIR情報分析 【2025.3期】


いい銘柄を、安いときに買うために、増益傾向で市場評価も安定している「いい銘柄」を選んで、いまの株価が「安いとき」かどうかを分析します。

企業が投資家向けに開示しているIR情報※から、「どんな会社で何がいいのか」を整理したうえで、例年の市場評価を基に割安水準を検証します。

IR情報は事実情報として有益ですが、難解で量も多いので、個人投資家がまず知っておくべき情報をストーリーでわかりやすく簡潔にまとめました。

個人的な予想や見解、銘柄推奨ではありません。

(※)有価証券報告書 決算短信 決算説明資料


Q1 どんな会社?

宝飾品の製造・販売を主軸とする企業である。企画・開発から原材料調達、製造、販売までを一貫して行うバーティカル インテグレーションシステム(垂直統合型生産体制)を採用している。全国に直営店舗とオンラインショップを展開し、多様な顧客ニーズに応えている。1973年設立、埼玉県蕨市に本社を置き、1988年に商号を株式会社ツツミに変更、1994年に上場。

売上構成は材料費約89.6%、外注加工費3.8%、労務費5.8%。女性従業員が約8割を占め、品質・コスト競争力に優れた商品企画・開発力が強みである。環境配慮も積極的に推進し、リサイクルや省エネを実施している。


Q2 どんな状況?

宝飾品業界は顧客の多様化や競争激化が進む環境下にある。ツツミは、原材料価格高騰や市場競争の激化を踏まえ、高品質かつ価格訴求力の高い商品の提供に注力。15店舗のリニューアルによる営業力・集客力の強化を進めている。

中長期的には技術向上と新商品企画開発に力を入れ、ホスピタリティ豊かな店舗づくりで顧客満足度向上を図る。女性の店長・管理職登用も進めており、環境面では省エネや貴金属リサイクルを推進。数値目標としてROE1.7%、PER28.3倍を掲げている。


Q3 業績は?

2025年3月期実績:増収増益
2025年3月期は、インバウンド消費拡大や雇用環境改善により、売上高が24,835百万円(前期比24.8%増)、当期純利益は1,986百万円(同71.9%増)と大幅増加。既存店舗のリニューアルなど営業力強化が奏功し、ネックレス・ブレスレットの販売が40.8%増加するなど主要品目が好調であった。原材料価格の高騰にも対応しつつ高品質商品を提供したことも寄与している。

2026年3月期予想:増収減益
2026年3月期は、売上高25,000百万円(前期比0.7%増)と微増を見込むが、物価上昇継続や通商政策リスクなどが個人消費に影響し、当期純利益は1,500百万円(同24.5%減)と減益予想。競争激化を踏まえ、顧客満足度向上と店舗魅力強化を継続する方針である。


Q4 予想の信ぴょう性は?

株価は「利益(EPS)×市場評価(PER)」で決まるため、まずは利益の要素に注目します。今期予想が例年より積極的か予想は達成されているか上ブレしやすいかを見れば、「買うならどのくらいか」を考える手がかりになります。

売上予想の前年実績比+1%は、異例値を除く過去5期の予想範囲(▲9%~+5%)の上限近くにあり、やや積極的な水準である。過去5期の達成度は平均110.8%で信ぴょう性は高く、達成度に上振れの傾向が見られるため会社予想は控えめな傾向と評価できる。

純利益予想の前年実績比▲24%は、過去5期の予想範囲(▲82%~+5%)の下限付近で、保守的な水準といえる。過去5期の達成度は平均206.6%で信ぴょう性はやや低く、達成度は大きく上振れする傾向があるため会社予想はやや控えめと考えられる。

売上予想はやや積極的で純利益予想は保守的であることから、同社は成長を狙いながらもコストや利益面には慎重な姿勢を示していると考えられる。


Q5 株式市場の評価は?

次に市場評価の要素について、利益との相関性過小評価の有無成長期待の高まりを確認することで、「買うならどのくらいか」の判断材料になります。

利益成長と市場評価の相関性を見ると、EPSが上昇した期にPERは低下し、逆相関の傾向が見られることから、市場は急激な利益成長を一時的なものと捉え慎重に評価していると考えられる。これは特に2025年3月期のEPS大幅増加に伴いPERが大きく低下した点に表れている。

また、5期前と比較するとEPSは約5倍近く増加した一方でPERは大幅に低下しており、市場が利益成長を過小評価している可能性が高い。利益の急激な伸びに対して市場の評価が追随していないギャップが存在すると解釈できる。

直近期末のPERは17.7倍で20倍基準を下回り割安感が強い水準である。過去5期の安値PER14.8倍~高値18.9倍の範囲内に位置し、市場の成長期待が顕著に高まっている兆候は現時点で見られない。


最後に、ここまでの分析から、この企業固有の「割安水準の目安」を算出し、最も気になる「買うならどのくらいか?」を整理します。

これにより、現在の株価が割安かどうかの判断がしやすくなります。

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本記事は開示資料を基に整理・分析したもので、特定銘柄の推奨ではありません。内容には十分注意していますが誤りや合理的な推測・補足を含む場合があります。内容は予告なく変更されることがあります。情報はリアルタイムではありません。数値や分析結果は参考情報で将来の価格や成果を保証するものではありません。有料部分の情報は過去の業績や市場評価に基づく理論値で、特定の価格や投資行動を示すものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


Q6 買うならどのくらいか?

まず、例年の市場評価(PER)のレンジを算出し、その中間水準以下を「概ね安い水準」と見なします。異例値を除外することがポイントとなります。

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