【本音の鍵は自分が持ってる】┊︎「嫌なら嫌って言ってよ」で言えたら警察はいらない。
役割(ペルソナ)。一見カッコイイ言葉だが心を壊す要因にもなる。
「心のドアに鍵をかけて生きていた私」が、まだ震えながらドアを開け続けている話
最近の話だが、本音をさらけ出すようになって時々、怖くなることがある。
それはホントにイマ言うべき言葉だったのかどうかだ。自分は「それはイヤだ」と言うのに臆病になっているかどうかではなく、「私の言葉に相手が傷つかないかどうか」が心配になる。
とにかく私は罪悪感が半端なく高めなのだ。だから心配になる。
もしかしたらこの記事を読んでるあなたもそんな思いにかられることがあるのかもしれない。
今日は、私がずっと厳重に鍵をかけていた「心のドア」の話をします。
すこし前までの私は、自分のこころに分厚いドアをつけていました。
周りから見れば、いつも穏やかでニコニコしていて「いい人」だったと思います。
「大丈夫?」と聞かれたら、咄嗟に「大丈夫」と答えていました。
ホントは大丈夫じゃない日でも、そのドアは絶対に開けなかった。
ドアのあちら側にあるものを誰にも見せたくなかったからです。あちら側には本音が隠してあるから。
我慢して我慢して、そうしてるほうが人間関係はうまくいくと思っていたからです。
余計な一言がなければ空気は壊れないし、顔色も変わらない、誰も嫌な思いをしないし、何より争いも生まれない。そう信じていたんです。
ただ、その選択が悪戯に自分のこころを少しずつ蝕んでいきました。
そして気づいたら、私の周りから人が少しずついなくなっていきました。
友達が離れていったり、
恋人が「何考えてんのかよく分からない」と言って去っていったり。
家族とさえ、こころの距離が遠くなっていきました。残ったのは、表面上の付き合いのトップオブトップの人たちだった。
あとになって気づいたんです。
「私は誰も傷つけないようにドアを閉めていたつもりでしたが、誰も中に入れないようにして蓋を閉めていた」だけでした。
守るための盾ではなく、入れないための番犬を設置してるみたいな感じです。
だからお酒をやめ、人生を立て直そうとしたとき決めました。
「この固く閉ざしたドアを開けよう」と。
でも、これってめちゃくちゃ怖いんですよね。
本音を言うって、なかなかできないことなんです。
こころの中を見られる。
もしかしたら、「そんなふうに思ってたんだ」と
相手の顔が曇るかもしれない。
最悪の場合、そのまま離れていくかもしれない。
いつからか閉ざしていた「本音」を出すことは、相当な恐怖でした。
だから誤解しないでほしいし、解釈を変な方向に曲げないでほしいのだけど、
私は「本音を言える強い人」になったわけではありません。
それとは逆で、
本音を言う瞬間は
イマでも毎回ビビってます。
ここ、すごく大事なのでもう一度いいますね。
私は、
怖くなくなったわけじゃない。
ただ、
怖いままドアを開けることを選んだだけ。
それだけなんです。
不思議なことが一つあります。
こころのドアを開けるようになってから、人はちょっと減りました。
ですが、残った人たちとの関係は前よりずっと深くなりました。
会話も笑いも前より温かい気がします。
たぶんお互いにドアを開けたまま話しているからだと思います。
昔の私は、
「嫌われたくない」「争いごとは嫌い」という理由で
ドアを閉め続けていました。
でもイマは少しだけ考えかたが変わった気がします。
本音を言わない関係は、時間が経つほどドアを開けにくくなる。
だから私は、
できるだけ「イマ」開けるようにしている。
もちろん、
いつも完璧にできるわけではありません。
言葉を何度も消し、選び直して、発する。
言葉に詰まることもある。
それでも、
最後には送るようにしています。
言葉に詰まりながら。
もしかしたらあなたにも、こんな記憶があるかもしれません。
「あのとき、ホントのことを言えばよかった」
そんなふうに思い出す人がいるのではないでしょうか?
私は後悔を増やしたくないです。
関係が壊れるのは怖いけど、言えなかった後悔の方があとで残るからです。
だから今日も、ドアを開ける。
かっこよくも、強くもない。
でもそれでいいと思っている。
本音って、勇気がある人間だけのものではなく、ビクビクと震えている人のものでもあると思うからです。
もし次に、大切な人に言いたいことができたとき。
あなたはどうしますか?
ドアを閉めたままにしますか。
それとも、少しだけ開けてみますか。
どちらを選んでも誰も責めることはできません。
ただもし、
「言っておけばよかった」
そんな後悔を増やしたくないなら、少しだけでいい。
ほんの少しだけ
ドアを開けてみてください。
私もまだ、毎回ビクビク震えながら開けています。
お互い心のドアを開けていきましょう。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。

