希望の灯火 2話 野花の力
佳奈は夜中に目が覚めてしまった。
月明かりがカーテンの隙間から差し込み、部屋を薄暗く照らしていた。
最近は眠れない夜が多く、不安が心の中で渦巻いていた。
しかし、その夜、月明かりをぼんやりと眺めていると、静けさの中に漂う穏やかな何かを感じた。
心が少しだけ落ち着きを取り戻した。
翌朝、佳奈は近くの公園へ散歩に出かけた。
冷たい空気が頬に触れ、木々が風に揺れる音が心地よく響く。
その時、目の前に小鳥が飛び立つ瞬間を見つけた。
その姿は鮮明に彼女の心に焼き付いた。
「いつだってまた飛び立つことができるんだ」
小鳥の姿から、佳奈はそんなメッセージを受け取ったように感じた。

完璧じゃなくてもいい。少しずつ進んでいけばいい。
佳奈の心の中に、小さな希望の芽が育ち始めていた。
日々の些細な出来事が、彼女に力を与え、前向きな気持ちにさせてくれたのだ。
続きは『希望の灯火』第3話でお届けします。
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