50代、シングル在宅介護4年目、午前3時に突きつけられた現実。
今朝、午前3時。
突然、胸が痛くなった。
ズキズキではない。
締めつけられる。
息を吸っても痛い。
身体を少し動かすだけでも痛い。
『あ、これ無理かも…』
そう思うくらいの激痛だった。
肋間神経痛だろう。
でも、胸の痛みを素人判断するのは危険だと思い、#7119に電話した。
看護師さんの質問に答えたところ、
『今すぐ、開いている病院を受診してください』
と。
あぁ、そうなるか。
でも私は、
そこで止まった。
介護している母がいる。
母は認知症ではない。
会話は普通に出来る。
でも、
難病があり、
歩くのもままならない時がある。
家の中でも、
手引き歩行をすることがある。
目も良くない。
スマホ操作も出来ない。
電話も取れないし、
自分からかけることも難しい。
ーー
私は、
母の介護ベッドのとなりに布団を敷いて寝ている。
母は起きていた。
胸を押さえている私を見て、
すごく心配そうな顔をしていた。
『寝てていいよ』
そう言っても、
寝ない。
やっぱり、
親なんだと思う。
子どもが苦しそうにしていると、
心配になるんだろう。
私は、その顔を見ながら、
別のことを考えていた。
もし私が病院へ行ったら…
母はたぶん、
寝ないで待っている。
でも、
うとうとして転倒でもしたら?
私が帰るまで、どうしたらいいのか。
そう考えると、
動けなかった。
母は訪問看護を利用しているので、
24時間相談出来る窓口がある。
本来は母の体調に変化があった時に連絡するのだが、母がひとりになることの不安を相談してみた。
「こういう方法があります」
「こういう支援もあります」
色々提案してもらった。
ありがたいと思った。
でも、
どれも解決には至らなかった。
夜中3時。
自分は胸が痛い。
病院へ行った方がいいかもしれない。
でも、それだと
母を一人にすることになる。
結局、
持っていたカロナールを飲んで、
少し様子を見ることにした。
これで治らなかったら、
タクシーを呼ぼう。
そう決めた。
幸い、ほんの少しだが薬が効いたのか、
横になって1時間ほど眠ることが出来た。
でも、
苦しかったのは胸だけじゃない。
『あぁ、私は簡単には倒れられないんだ』
その現実だった。
在宅介護って、
介護される側だけの問題じゃない。
介護する側が倒れた時、
一気にすべてが止まる。
だからみんな、
無理をしてでも動く。
自分の身体を後回しにしてでも、
日常を回そうとする。
施設に入れたら?
もっと誰かに気軽に頼ればいいのに。
事情を知らずに言われることもある。
そんなに簡単な話ではない。
たぶんこれ、
"ワンオペ育児"に近い。
誰かの生活を、
ずっと自分ひとりで支えている感覚。
だから私は、
夜中3時、
胸を押さえながら、
自分の具合よりも先に、
『母をどうしよう』
と考えていた。
これが、
シングル在宅介護4年目の現実。
その後、病院へ行き、
各種検査をしてもらい、
特に異常はありませんでした。
ご心配なきよう。
なお、
原因不明との診断でした。
じゃあ、
この痛みは、いったいなんなのさ?
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