Mリーガーのプライベートを取り巻く環境は変わったのか
■Mリーガーのプライベートがニュースになる時代
Mリーガーの不倫が写真週刊誌に載る時代になった。
KADOKAWAサクラナイツの選手である渋川難波プロが、自らの不倫を認めてチームに退団を申し出たという。
Mリーガーの不倫が写真週刊誌に掲載されたのは、今回は最初ではない。
2019年6月、1期目のシーズンが終わった後でEX風林火山の勝又健志プロと二階堂亜樹プロの不倫が報じられたが、この時は女流プロの草分け的存在である二階堂亜樹だったからメディアに報じられてしまった、という印象もあった。
それが今回、言っちゃ悪いが亜樹プロと比べるとニュースバリューは数段落ちそうな渋川プロでもここまでの大事(おおごと)になるのか、という取り上げられ方である。
■2つの”事件”の大きな相違点
2019亜樹勝又事件と、2026渋川事件。
共に片方が既婚者で、麻雀界の古い知り合いと不倫関係になった、という図式は共通しているが、それがもたらした結果は大きく異なっている。
渋川はチームに退団を申し入れており、このまま受諾されれば、恐らくMリーガーに復帰することは相当難しくなるだろう。
対して亜樹勝又は7年後の今でもMリーガーである。何ならこの間に2回もMリーグチャンピオンを戴冠している。亜樹に至っては現在、風林火山の監督を務めている。
麻雀の神様って、人間的な正しさとかは全く考慮しないんだな。
ただ、この2つの事件には、2つの大きな相違点がある。
①当事者が不倫関係を認めている/認めていない
②決定的な画像がニュースとして出た時点で、離婚していない/既に離婚していた
という2点である。
①に関しては、アッサリ認めて謝罪した渋川に対して、亜樹勝又はチームメイトとしての関係しかなく、心身ともに不倫関係にはなかったと最後まで言い張っているはずだ。
そして②に関しては、そもそもリンク先のニュースの時点(2019年6月)で「実は同年4月に離婚していた」という元夫のコメントの掲載があり、既に離婚後であった。つまりこの取材時にどれだけ仲睦まじかろうが同じマンションに泊まろうが、法的に不倫ではないのだ。
もちろん元夫による「離婚前に不倫関係を認めた」というコメントもあり、だからこそ「不倫で夫ポイ捨て」の見出しで大ニュースになったのだが、しかしとにかく本人がそれを認めていないのだ。
子供の親権を取る裁判もあったためだろう、これ以降は元夫のプロもこの件に関しては口を噤んでいたはず。
つまり報道内容を信じれば
子無しで自らの不徳を白状した渋川より
子持ちで最後まで事実無根を言い張った亜樹勝又の方が数段悪質だし、少なくとも同じチームに居続けるのは、非道で許せない状況に思えるのだが、
ただやはり自白も証拠もなく、事実としての認定が誰にもできないため、当然誰も何も処分することができない、ということである。
言ってみれば、「より悪質で非道で許せない状況だからこそ、(裁判などのために)証言できる人が黙ってしまって、報道もされなくなって風化した」ように見えてしまう。
■Mリーガーを取り巻く環境はどう変わったのか
では渋川も、最後まで事実を認めなければMリーガーとしての地位を手放さないで済んだのだろうか。
今回に関しては、2つの理由でNOだろう。
一つは、LINEのやりとりなど、決定的な証拠が出ていたため。
相手の婚約者が明確に処分感情を持って証拠を手に告発している時点で、もうどうしようもなさそうで、まあ実質はこれがほぼ唯一にして最大の理由なのだが、一応もう一つの理由もある。
それは今やMリーグが女性や子供にも訴求するコンテンツとして、機構やチームの中の人にも、そして視聴者にも認知されてしまっているため。
正直2019年時点のMリーグは、麻雀界隈では盛り上がってはいるものの、まだまだマニアックなコンテンツで、一般的には海のものとも山のものとも分からないぐらいの状況だったはずだ。
仮に今、亜樹勝又の事件が起こっていたらどうだっただろうか。
決定的な証拠がない、そして証言者の口が封じられた状況をいいことに、とにかく事実無根と言い張ったとしても、今ならばもっとメディアに追及されて、どこかで正式な説明をすることになっていたかもしれない。
そもそも、恋愛感情があったかどうかとか、セックスしたかどうかは関係ない。夫に離婚の原因と名指しされて疑われるようなことをしただけでも、しっかり説明できないのならば追及されるべきだし、少なくとも同じチームで近い距離にいるべきではないだろう。
逆に、当時はなぜそこまで追及されなかったのか。
2019年時点で、私はとあるMリーグチーム関係者に、なぜこの件で亜樹勝又の進退が問われないのか、という質問をしたことがある。
驚愕だが、ある意味めちゃくちゃ納得の答えだった。
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